エキサイト、第3四半期は営業益3.3倍に拡大…広告販売や有料サービスなどが伸長

エキサイト<3754>の第3四半期の連結は、微減収となったものの、経常利益が3.3倍と大幅な増益を達成した。採算性の良い直販のネット広告が堅調に推移したほか、有料サービス、美容院検索サービス、ブロードバンド事業の収益改善が寄与した。事務所移転による家賃の削減効果や決済代行手数料の料率見直しも奏功した。

会社側の発表した第3四半期(4-12月期)の連結は、売上高74億8500万円(前年同期比0.7%減)、営業利益1億8700万円(同221.4%増)、経常利益2億1700万円(同236.5%増)、四半期純利益2億2800万円(同1653.8%増)となった。

 

 

セグメント別の状況は以下のとおり。

■広告・課金事業は、売上高40億1300万円(同14.3%増)、セグメント利益4億9100万円(同20.4%増)だった。広告商品が前年を上回る水準で推移するとともに、婚活サイトや電話占いといった有料サービスが売上を伸ばした。人気アイドルグループ「AKB48」の公式ファンサイト運営による収益も寄与した。

■ブロードバンド事業は、売上高34億7100万円(同13.8%減)、セグメント利益2億1000万円(同20.3%増)となった。「Bフレッツ」とプロバイダーサービスをセットで販売していたが、プロバイダーサービス料金のみが売上に計上されるため、売上はマイナスとなった。安定的な会員増に加え、運営体制や取引条件の見直しが収益性の向上につながった。

 

■2012年3月期の見通し

2012年3月期は、売上高106億円(前期比3.7%増)、営業利益3億円(同41.6%増)、経常利益3億2000万円(同33.1%増)、当期純利益3億1000万円(同63.4%増)を見込む。