エイティング、2012年9月期は上場後初の最終赤字に…オンラインゲームの開発中止やゲーム開発の期ズレで

エイティング<3785>は、本日(3月19日)、2012年9月期連結業績予想を下方修正し、経常利益を85%下方修正、当期純利益を赤字に修正した。上場以来初めての最終赤字になる。PCオンラインゲームの開発・配信を中止することに加え、モバイルコンテンツの収益性の悪化、一部開発タイトルの売上計上時期のずれ込みなどを主な要因としている。 同社の発表した業績予想は、売上高23億7100万円(前回予想24億6700万円)、営業利益3100万円(同2億1500万円)、経常利益3100万円(同2億1200万円)、当期純損益2億8200万円の赤字(同7200万円の黒字)とした。修正率は、売上高3.9%減、営業利益85.6%減、経常利益85.4%減となった。     詳細は以下のとおり。   ■オンラインゲームの開発・配信中止について 子会社エイティングネットワークが開発してきたPCオンラインゲームの開発・配信を中止することから、オンラインゲームの評価損を計上することにより、約3億円の特別損失を計上する見込み。さらに、期中に見込んでいたオンラインゲームの売上高や営業利益、経常利益、純利益も下方修正した。   ■モバイルコンテンツ開発事業の収益性について ソーシャルゲームの開発において、人材確保を中心に開発体制の拡充を進めた結果、クライアントからの開発受と運営に伴う売上高の増加は計画に対し順調に推移している。しかし、利益面では開発体制拡充を優先したことで、原価が先行している状況となっている。   ■ゲームソフト開発事業について ゲームソフト開発事業において、第2四半期の開発着手予定タイトルにおいてクライアントからの着手時期変更があり、第3四半期以降に売上計上がずれ込む見込みとなった。また、開発人員の余剰発生による原価増加が見込まれる。