ACCESS、第3四半期は12億円の最終赤字 オフィス移転や人員削減などで特損計上

 ACCESS<4813>の第3四半期(2-10月期)の連結業績は、売上高171億1200万円(前年同期比10.0%増)、経常利益8億4000万円(前年同期58億5300万円の赤字)、四半期純損益12億3900万円の赤字(同39億0600万円の赤字)となりました。

 同社では、売上高、経常利益、四半期純損失については、当初予算を上回った、としています。ロイヤリティーの売上が前年同期比で2倍以上に伸びたほか、ACCESS Linux Platform(ALP)の大規模な開発投資の終了に伴って製造原価が大幅に減少したことなどが主な要因だったようです。

 また、ALPについては、共同開発先のイスラエルELSE社が追加開発・販売を中止する方針を決定したため、従来の事業活動分野の絞り込みを行った、としています。

 四半期純損益が赤字になった点については、幕張オフィスへの移転費用、開発中止損失、海外子会社の人員削減に伴う特別退職金の支払いなどを合計17億2200万円の特別損失を計上したため、とのこと。

 

■2010年1月期の業績予想を修正

 同時に、2011年1月通期の業績予想について、売上高250億円(前回予想308億4300万円、前期比22.8%増)、経常利益35億円(同30億4000万円、同22.1%増)、当期純損益3億5000万円の赤字(同10億6900万円の赤字、赤字転落)とし、経常利益の増額修正と、売上高と当期純損益の減額修正を行いました。

 同社では、売上高についてはALP関連の売上が58億4300万円減少する見込みとしています。また、経常利益については、ALPの大規模な開発投資に終了に伴う人員削減を実施するため。当期純損益については、特別損失を計上するためです。