【決算】セガサミーHD、2012年3月期は減収減益…家庭用ゲームなどコンシューマ事業の低迷で

セガサミーホールディングス<6460>が本日(5月11日)発表した2012年3月期の連結決算は減収減益となった。パチンコやパチスロなど遊技機などが好調に推移したものの、家庭用ゲームソフトなどコンシューマ事業の低迷が響いたようだ。 同社の発表した決算は、売上高が前期比0.3%減の3955億円、営業利益が同15.1%減の583億円、経常利益が同14.6%減の581億円、当期純利益が同47.4%減の218億円だった。     ■遊技機事業は、売上高が変わらずの2123億円、営業利益が同10.5%増の710億円となった。タイにおける洪水などの影響でスケジュールを見直したことにより、パチンコとパチスロの販売台数は前年比マイナスとなった。しかし、液晶を中心としたリユースなど継続的なコスト低減策が奏功した模様だ。 ■アミューズメント機器事業は、売上高が5.3%増の530億円、営業利益が同1.3%増の74億円だった。『StarHorse3』や『セガネットワーク対戦麻雀MJ5』、『WORLDCLUBChampionFootball』などのCVTキットとカードなどの販売が堅調だった。シェアタイトルの稼動による配分収益が引き続き堅調だった。 ■アミューズメント施設事業は、売上高が前期比2.4%減の446億円、営業利益が同3.9%増の3億円だった。既存店舗の運営力強化を行ったことに加え、消費者の嗜好が身近なエンタテインメントに向いたことから、国内既存店舗の売上高は、前期比100.5%と堅調に推移した。 ■コンシューマ事業は、売上高が同3.5%減の864億円、営業損失が151億円(前期19億円の黒字計上)だった。『Mario & Sonic at the London 2012 Olympic Games』や『ソニックジェネレーションズ 白の時空』、『ソニックジェネレーションズ 青の冒険』など複数のタイトルを販売したが、主に欧米での新作販売が低調だった。 なお、純利益のマイナス幅が大きいが、これは、コンシューマ事業で構造改革を実施するため、減損損失、のれん一括償却額、特許実施許諾解決金、事業再編損など特別損失185億円を計上したことによる(関連記事)。   ■2013年3月期の見通し 2013年3月期は、売上高が前期比18.8%増の4700億円、営業利益が同13.0%増の660億円、経常利益が同11.8%増の650億円、当期純利益が同83.8%増の400億円を見込む。