
【決算まとめ】ゲームソフト大手、6社中3社が営業増益
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■カプコンは、営業利益が前年同期比244.4%増の26億円だった。家庭用ゲームソフト「ドラゴンズドグマ」が100万本を出荷するなど大ヒットしたことに加え、「みんなとモンハン カードマスター」や「モンハン探検記 まぼろしの島」を中心とするソーシャルゲームも収益に寄与した。「スマーフ・ビレッジ」を中心にビーラインブランドのソーシャルゲームのダウンロード数は6500万件を突破した。
■セガサミーホールディングスは、営業利益が82.4%増の54億円だった。「パチスロ コードギアス 反逆のルルーシュ」や「アイドルマスターライブインスロット」などパチスロ機器の販売が伸びたことに加え、ゲームソフトの開発本数を削減したことでコンシューマ事業の赤字幅が大幅に縮小した。子会社セガネットワークスを設立し、「サカつくS」や「ダービーオーナーズクラブ」などを第2四半期中にリリースした。「ファンタシースターオンライン2」も好調に推移している。
■コナミは、営業利益が23.4%減の53億円だった。主力の家庭用ゲームソフトで大型タイトルの投入がなかったため、販売本数が前年同期の276万本から202万本に減少した。ソーシャルゲームは前年同期比でプラスを維持したが、前四半期比ではマイナスとなった。6月より「パワフルプロ野球」のソーシャルゲームを「Mobage」と「GREE」の事前登録の受付を開始した。今夏にリリースする予定。
■バンダイナムコホールディングスは、営業利益が155.3%増の161億円だった。「機動戦士ガンダム」シリーズや「ワンピースグランドコレクション」、「アイドルマスターシンデレラガールズ」などのソーシャルゲームを中心に業績に大きく貢献するとともに、定番キャラクター玩具も順調に推移した。なお、ソーシャルゲームの売上高は年間320億円を見込んでいるという。
■コーエーテクモホールディングスは、営業利益が92.8%減の2400万円だった。主力タイトルの発売を第2四半期以降に予定しているため、開発費など先行費用が発生したため、としている。モバイル・オンラインゲームについては10%減収・17%減益だったが、安定した収益源となっている。「100万人の信長の野望」や「100万人のWinning Post」が好調を維持したとのこと。
■スクウェア・エニックス・ホールディングスは、営業損益が11億6300万円の赤字となった(前期21億円の黒字)。家庭用ゲームソフトの販売が低調に推移したことに加え、アミューズメント施設の伸び悩んだ。ソーシャルゲームなどの開発費が先行して発生したことも一因。売上原価は前年同期比で20億円増加しており、ソーシャルゲームは第2四半期以降、大量にリリースされるものとみられる。
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企業情報(株式会社バンダイナムコホールディングス)
会社名 | 株式会社バンダイナムコホールディングス |
---|---|
URL | http://www.bandainamco.co.jp/ |
設立 | 2005年9月 |
代表者 | 代表取締役社長 石川 祝男/代表取締役副社長 上野 和典 |
決算期 | 3月 |
直近業績 | 売上高6200億円、営業利益632億円、経常利益632億円、当期純利益441億円(2017年3月期) |
上場区分 | 東証1部 |
証券コード | 7832 |
企業情報(コーエーテクモホールディングス株式会社)
会社名 | コーエーテクモホールディングス株式会社 |
---|---|
URL | http://www.koeitecmo.co.jp/ |
設立 | 2009年4月 |
代表者 | 代表取締役会長 襟川 恵子/代表取締役社長 襟川 陽一 |
決算期 | 3月 |
直近業績 | 売上高346億円、営業利益62億円、経常利益88億円、当期純利益56億円(2013年3月期) |
上場区分 | 東証一部 |
証券コード | 3635 |
企業情報(株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス)
会社名 | 株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス |
---|---|
URL | http://www.square-enix.com/ |
設立 | 1975年9月 |
代表者 | 松田洋祐 |
決算期 | 3月 |
直近業績 | 売上高2568億円、営業利益312億円、経常利益311億円、最終利益200億円(2017年3月期) |
上場区分 | 東証一部 |
証券コード | 9684 |
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