JPモルガン、震災がインターネット企業に与えた影響についてレポート

JPモルガン証券は、3月23日付けで、「インターネットセクター」と題するレポートを発行した。震災の影響について、インターネットセクターのカバレッジ企業に電話取材を行ったという。ソーシャルゲームに関連する部分をまとめてみた。 全体的に震災の直接の被害はないが、事業には様々な形で支障が出ているようだ、としている。ソーシャルゲームについてはユーザーアクティビティが低調なことから大型タイトルの投入は難しいとして、ゲームの発売延期を視野に入れるケースがみられるほか、大型のテレビCMの出稿も停止しており、新規ユーザーの獲得に影響が出る可能性があるという。   ■サイバーエージェント<4751> Ameba関連はユーザートラフィックが前月比で鈍化している模様。アバターやゲーム関連のアイテムなど、アイテム販売は大幅な落ち込みは見られなかった。「ピグライフ」は4月に延期。SAP事業については、大手ゲーム会社のブランド力のあるタイトルに押され気味で、販売の勢いが鈍化しているようだ、とのこと。   ■グリー<3632> 「GREE」は、ユーザーベースの10%を占める東北地方のユーザーアクティビティが低迷している。しかし、大阪や東京などの大都市圏のユーザーアクティビティは、震災前を下回るものの、比較的軽微。自社タイトルの発売は3月から4月に延期した。広告需要は予想を下回っている。   ■ミクシィ<2121> 広告に一部キャンセルが出ているが限定的。ユーザーアクティビティは、PVが上向いているものの、ゲームアプリは減少している。仙台のネットワーク・パトロール・センターは影響なし。