【GooglePlayトレンドを読む】 分析、GooglePlayのランキング変動。AppStoreとの違いは?

筆者の調査によると、8月下旬から9月上旬にかけてGooglePlayのランキング変動が少ないことがわかっていた。 そこで、アプリデータバンクの協力を頂き、GooglePlayのランキング変動はどの程度変化があるのかを詳細に調べたので報告したい。   ■GooglePlayの変動分析 下記はGooglePlayにおけるランキング順位変動の大きさを表したグラフだ。   ※元データ提供:『アプリデータバンク』(http://www.app-databank.com/ )   見方としては、ランキング順位が大きく入れ替わっている日を5とし、ほとんど入れ替わっていない日を1とした。これを見ると、ほぼ変動がない日が多く、特に8月下旬以降に多く発生していることがわかる。これは冒頭に記載した「筆者が順位変動がない」と感じたことと一致している。(アプリデータバンクの元データを見ると、この傾向は8月23日~9月9日まで発生していたようだ) ※順位変動がほぼない時はGooglePlayストアのロジックのチューニングを行っていると想定され、Googleは細かく修正していることが伺える。 また、レベル1の翌日はレベル4、5となっており、反動として大きく順位が入れ替わっていることもわかる。 実際にどの程度の頻度で順位変動はないのだろうか。変動レベルを円グラフで見てみよう。     レベル1は全体の16%を占め、6日に一回程度は順位がほとんど動かないということがわかった。(期間:2011年12月21日~2012年9月10日) また、あまり変動がないレベル2が60%を占めており、そもそもGooglePlayではランキング変動が少ないことが伺える。全期間のランキング(人気無料・人気有料など)があまり動かないと言われているがそれを裏付けた格好だ。 以上がGooglePlayのランキング変動の傾向である。   ■App Storeの変動分析 続いて、AppStoreの傾向を見てみよう。     常に変動しているということがわかる。ほぼ変動がなかったのは直近9カ月のうち1日だけである。安定的だ。 続いてどの程度の偏りで変動しているのか円グラフで見てみる。     レベル3、レベル4で90%を占めており、ランキングが頻繁に変動していることがわかる。入れ替わりがしっかりと行われているようだ。 最後に、折れ線グラフでGooglePlayとAppStoreのランキング変動の比較をしてみたい。     GoolgePlayはレベル2、1に偏っており、AppStoreはレベル3に偏っているということが一目瞭然だ。   ■まとめ 以上、両ストアにおけるランキング変動を可視化してみた。まとめると、 ・GooglePlayストアはランキング変動が少ない。6日に1日は全く動かない日がある。 ・GooglePlayストアはランキングが全く動かない期間の翌日は大きく順位が変動する。 ・AppStoreは頻繁にランキングが変動しており、まったく動かないという日はない。 ということが言えるだろう。 「GooglePlayにコンテンツを出したが、なかなか順位が上がらない」という声を聞くが、安心しても良いときがあるかもしれない。なぜならすべてのアプリが順位変動していない日が6日に1回もある訳だから。 ※当記事のグラフ元データは『アプリデータバンク』(http://www.app-databank.com/ )よりご提供頂きました。     ■情報提供者紹介 小原 聖誉 2001年からモバイルゲーム業界に携わり、ゲームポータルの立ち上げを経て、ゲームを中心としたモバイルコンテンツ企業の収益向上支援ビジネスを手掛けている。 GooglePlay研究所Twitterアカウント:https://twitter.com/#!/GooglePlayBiz Facebookアカウント:https://www.facebook.com/masashige.obara 小原聖誉のモバイルビジネスブログ(Androidニュースまとめ):http://ameblo.jp/obarabiz/