セガサミーHD、第2四半期は減収減益…事業再編でゲーム関連の収益は大幅改善

セガサミーホールディングス<6460>は、本日(11月2日)、第2四半期累計(4-9月期)の連結決算を発表し、売上高1365億円(前年同期比10.5%減)、営業利益78億円(同48.0%減)、経常利益72億円(同50.4%減)、四半期純利益38億円(同2.7%減)だった。

コンシューマ事業の赤字幅が大幅に縮小したほか、パチスロ遊技機の販売が伸びたものの、主力のパチンコ遊技機の販売台数の減少、アミューズメント機器、アミューズメント施設の不振が響いた。

 

 

セグメント別の状況は以下のとおり。

■遊技機事業は、売上高546億円(同27.1%減)、営業利益104億円(同49.6%減)だった。パチスロ遊技機は『パチスロ リングにかけろ1 ギリシア十二神編』を販売し、前年同期比105.8%増の10万8604台だった。パチンコ遊技機は、下期に主力タイトルの投入を控えているため、同68.2%減の5万7749台にとどまった。

■アミューズメント機器事業は、売上高198億円(同3.5%減)、営業利益8億円(同43.8%減)だった。レベニューシェアタイトルによる配分収益が引き続き堅調に推移したが、大型タイトルの販売がなかったため、大幅な減益となった。

■アミューズメント施設事業は、売上高217億円(同6.6%減)、営業利益8億円(同51.2%減)だった。既存店舗の運営力強化を行ったが、比較的堅調に推移した前年同期からの反動により、セガ国内既存店舗の売上高は、前年同期比93.8%と低調だった。

■コンシューマ事業は、売上高357億円(同5.6%増)、営業損益7億円の赤字(同60億円の赤字)だった。主に欧州における拠点の閉鎖及びタイトル数の絞込みを行うなど事業再編効果が出たようだ。

『初音ミク -Project DIVA- f』や、前期に発売したタイトルのリピート販売、ディストリビューションタイトルの販売が堅調に推移した。パッケージ販売本数は、米国116万本、欧州96万本、日本64万本、合計276万本となり、前年同期(484万本)を下回った。

PCオンラインRPG『ファンタシースターオンライン2』の登録ID数が100万IDを突破し、課金収入も予想を上回る水準で推移した。また、『Kingdom Conquest』が引き続き好調に推移したほか、ポケラボとの共同開発タイトル『運命のクランバトル』をはじめとした複数の新規タイトルも投入した。

 

■2013年3月期の見通し

2013年3月期は、売上高4700億円(前期比18.8%増)、営業利益660億円(同13.0%増)、経常利益65億円(同11.8%増)、当期純利益400億円(同83.3%増)を見込む。

 

セガサミーホールディングス株式会社
http://www.segasammy.co.jp

会社情報

会社名
セガサミーホールディングス株式会社
設立
2004年10月
代表者
代表取締役会長 里見 治/代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
決算期
3月
直近業績
売上高3896億3500万円、営業利益467億8900万円、経常利益494億7300万円、最終利益459億3800万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
6460
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