カプコン、第3四半期は40%増収・増益…家庭用・ソーシャルゲーム堅調、パチスロ機器が急伸

カプコン<9697>は、本日(2月4日)、第3四半期(2012年4~12月期)の連結決算を発表し、売上高726億9900万円(前年同期比44.6%増)、営業利益98億3800万円(同45.9%増)、経常利益100億5400万円(同72.6%増)、四半期純利益66億4500万円(同104.9%増)となった。     同社では、『バイオハザード6』がグローバルで480万本を出荷したほか、完全新作『ドラゴンズドグマ』やWii U向け『モンスターハンター3(トライ)G HD Ver.』などが採算性の高い国内市場で好調に推移した、としている。また、国内ソーシャルゲームの累計登録者数が720万人を突破するなど増勢だったほか、自社パチスロ機『バイオハザード5』も収益に寄与した。 セグメント別の状況は以下のとおり。 ■デジタルコンテンツ事業は、売上高497億2000万円(同39.2%増)、営業利益73億2200万円(同0.2%増)だった。当初は堅調な出足を示した『バイオハザード6』は、伸び悩んだことにより計画未達となり、販売拡大のリード役を果たさなかった。一方、『ドラゴンズドグマ』が採算性の高い国内市場において予想以上のヒットを放ち、『モンスターハンター3(トライ)G Best Price! 』や『モンスターハンター3(トライ)G HD Ver.』も寄与した。 ソーシャルゲームは、おおむね順調だった。Mobage『みんなと モンハン カードマスター』が引き続き底堅い売上となったほか、GREE『バイオハザードアウトブレイク サバイヴ』が着実に新規ユーザーを増やしたことにより会員数はそれぞれ200万人を突破した。さらに『スマーフ・ビレッジ』も長期にわたり安定した収益を確保し、2012年12月に配信を開始した『スマーフ・ライフ』も幸先のよいスタートを切った。 ■アミューズメント施設事業は、売上高81億9800万円(同6.9%減)、営業利益12億7100万円(同14.7%減)だった。けん引機種の不足や東日本大震災後の需要増による反動減を避けられず弱含みだった。また不採算店3店舗を閉鎖したため、期末の施設数は34店舗となった。 ■アミューズメント機器事業は、売上高128億4700万円(同248.9%増)、営業利益37億0100万円(前年同期2000万円)だった。メダルゲーム機『マリオパーティ くるくる!カーニバル』や『モンスターハンター メダルハンティング』など既存商品主体のリピート販売を行った。また、パチスロ機部門は、旗艦タイトル『バイオハザード5』が家庭用ゲームソフトとの好循環により予想を上回る売行きを示したため、収益向上に大きく寄与したほか、受託ビジネスも増大した。   ■2013年3月期の見通し 2013年3月期は、売上高935億円(前期比13.9%増)、営業利益100億円(同18.8%減)、経常利益100億円(同15.4%減)、当期純利益65億円(同3.3%減)を見込む。  
株式会社カプコン
http://www.capcom.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社カプコン
設立
1983年6月
代表者
代表取締役会長 最高経営責任者(CEO) 辻本 憲三/代表取締役社長 最高執行責任者(COO) 辻本 春弘/代表取締役 副社長執行役員 兼 最高人事責任者(CHO) 宮崎 智史
決算期
3月
直近業績
売上高1259億3000万円、営業利益508億1200万円、経常利益513億6900万円、最終利益367億3700万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9697
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