Mission:“変わった企業”アプリカの内部を暴け! アプリソムリエの孤軍奮闘日記 Part2

これまでのおさらい。「何やら変わった企業がある」との情報が入り、潜入取材の命を受けたアプリソムリエの長谷川麻衣。

単独でオフィスを訪問すると、入口で代表の森尾さんにばったり。思い切ってインタビューを申し込んだところ、快く応じていただき、設立の背景から「どのあたりが変わっているのか」までを幅広くヒアリングすることに成功した。そして森尾さんから「社内を覗いてみる?」との誘いを受け、ついに内部へ。果たしてそこにはどんな光景が広がっているのか。

 

前回記事:Mission:“変わった企業”アプリカの秘密を探れ! アプリソムリエの孤軍奮闘日記 Part1

 

 

■プロフィール

・株式会社アプリカ

2010年6月設立。『バイオハザード アウトブレイクサバイヴ』はユーザー数200万人を突破し、GREE Platform Award 2011を受賞。2012年9月にリリースした『神将麗戦アマテラス』は、App Store無料ランキングゲームカテゴリ1位を獲得。その他、『セーラー服と機関銃』や『ホモォいじり』など、ヒットタイトルを多数リリースしている。

・アプリソムリエ

“スマホライフをハッピーに。”をキャッチフレーズに、ありとあらゆるジャンルのアプリ情報を発信している女性グループ。一人ひとりのソムリエに得意ジャンルがあり、おすすめアプリなどもそれぞれに異なる。Webサイトだけではなく、公式ガイドブックを発行するなど、媒体をまたいで活動中。最近ではテレビで見かける機会も増えている。

 

 

森尾さんに先導され、いざオフィスへ!

ドアを開けると、目の前には…

 

 

わーい、芝生だー。はじめは目を疑ったけど、確かに芝生があります。オフィスに芝生があるなんて、聞いたことがありません。思わずゴロゴロしたくなっちゃうし、緑があると視覚的にも癒されそう。ところで、ここは何をするところなのでしょう。フットサルをするにしてはちょっとコンパクトだし…。よし、分からないときは通りがかりの社員の方に聞いてみよう。

「このスペースって、何に使われるんですか?」

「いろいろですね。たしか、もうすぐ勉強会がはじまるんじゃないかな」

 

 

なるほど、そういう用途があるんですね。言葉通り、早速勉強会がはじまったので、私はいそいそと退散。お邪魔にならない距離から、内容を聞かせていただきました。トピックは「演出について」っぽいですね。写真右の方が演出に強いらしく、他の方たちにアドバイスされています。話を聞いていると、他の方たちはこの分野に関しては初心者のようですね。「ここはどうするの?」「えっ? 何でこうなったの?」なんて声も飛び交っています。勉強会って、少し堅苦しいイメージがあったのですが、そんな雰囲気は全然感じません。むしろ、すごく楽しそう。

 

 

芝生のスペースの近くにある本棚には資料がいっぱい。漫画もたくさんありますね。こういった素材も、インスピレーションの源になるのかな。漫画好きの私としては、うらやましい限りです。

お、どうやら先ほどの勉強会が終わった様子。

ちょっと話を聞いてみたいな。

「あの、ちょっと話を聞いてもいいですか?」

「いいですよ」

アプリカの方たちに、NGはないのでしょうか。 さっきから、私の要求に全部応えてもらっているような…。図々しいだけ?

 

写真右が、先ほどの勉強会で講師役を務めていらっしゃった方。沖縄出身で、現在は沖縄の拠点に籍を置かれているとのことです。前職はアパレルや非常勤講師といった、ゲームとは別のジャンルのお仕事をされていたそう。勉強会での教え方が分かりやすかったのも納得です。「この会社に向いているのは、どんなタイプの人ですか?」と伺ったところ、「趣味でも何でもいいから、プラスアルファの個性を持っている人。たとえば、映画を週に1本は絶対見るとか、そういったレベルでかまいません」という答えが返ってきました。森尾さんがおっしゃっていた多様性(※前編参照)にも通じるところがありますね。

写真左が、デザイナーの方。もともとご友人がアプリカで働いていて、その方から紹介される形で入社されたとか。このケースは、結構多いそうです。この会社の第一印象を聞いてみると、「面接のときから普通の会社とは雰囲気が違うなと感じました。特に森尾さんの服装や話し方がすごくラフだったのが印象的でしたね。私はスーツを着てガチガチだったので、ちょっと肩すかしをくらってしまいました」という返答が。たしかに。私もそのギャップを感じた一人です。

「そういや社内カメラは使いました?」と、お二人から逆質問が。

「まだチラッと見たくらいです」

「1回使ってみます?」

 

 

私もオンラインで会話しちゃいました。

「あれ、新入社員の方ですか?」

「いいえ、アプリソムリエです」

「そんな職業があるんですか!?」

「はい(笑)。機会があれば、次回はそちらにもお邪魔させてください!」

沖縄だけでなく、新宿オフィスの近辺にある分室ともつながっているそうです。「仕事はどこでもできる」という考え方が、まさにこういった部分に落とし込まれています。今後は、働く場所にもさらに多様性が生まれていくのかもしれませんね。でも、忘年会のときには沖縄の拠点の方たちが東京までお越しになられるように(総勢10名以上!)、直接顔を合わせたコミュニケーションも大切にされています。

と、何やらみなさん、芝生のスペースに集まりはじめました。

一体何が行われるのか…。

 

 

これは「ライトニングトーク」という取り組みだそうです。一人ひとりが持ち回りで好きなものを発表していくという内容で、「メンバーの知らないところを知ろう」がコンセプトとのこと。週に2回開かれていて、時間は5~10分程度。テーマは自由で、自己紹介でもいいし、趣味の話でもOKらしいです。対象となるものをマニアックに掘り下げつつも、まわりの方たちが付いてこられるように適度にバランスを取りながら、知識をしっかりと共有していくこともポイントだとお聞きしました。裏テーマとしては、プレゼンの練習にもなるそう。今回もパワーポイントでのきめ細やかな資料がつくりこまれていました。プレゼン後の質疑応答も活発でしたよ。

 

 

オフィスをさらに探索していると、バランスボールを発見。最小限の決まり事はあるものの、基本的にワークスタイルは自由らしく、音楽を聞きながら仕事をしている方たちもいらっしゃいました。それぞれのデスクまわりも個性的で、ある方はぬいぐるみをたくさん置いていたり、ある方はすごくさっぱりしていたり。そう言えば、服装も人それぞれでしたね。私がこの格好で出勤しても違和感なさそう。

 

 

働き方は自由でも、新人の面倒はきっちりと見る。そんな考えのもと、アプリカではメンター制度を採り入れているそうです。期間は約3ヵ月。ベッタリつくわけではないそうですが、仕事の進捗確認などは小まめに行うらしいです。担当の先輩にそばでサポートしてもらえるのは、経験が浅い方にとっては大きな安心材料ですね。

 

 

私と同い年くらいの女の子を発見。

「この会社で変わっている制度って、何かありますか?」

「そうですねー、“いきなり採用”というのは、他ではあまり聞かない気がします」

イキナリサイヨウ?? 「何ですか、それ?」と詳しく聞いてみたところ、内定を1社以上獲得している学生であれば、いきなり社長面接からスタートできる制度のことらしいです。内定式を終えてから実際に働きはじめるまでの間に、改めて自分の就職先について見つめなおしていただきたいという思いから実施されているのだとか。

また中途の採用活動に関しては、「モヤモヤ採用」も行っているとのこと。これは、入社時とは会社の状況が変わってしまい、「こんなはずじゃなかったのに…」というモヤモヤした気持ちを抱えている方たちを対象にしているそう。確かに、吸収合併などで環境が変わってしまうことって、結構ありそうな話。現在モヤモヤしている方たちにとっては「それ、まさに自分です!」という感じではないでしょうか。

 

 

ここは森尾さんの席。椅子に座らせていただけるなんて、光栄です。しかし社員の方たちとの距離が近い近い。何かあったときにすぐにコミュニケーションを取れるように、あえてこうしているそうです。実際、ここからはオフィス全体が見渡せるし、みなさんの声もよく聞こえてきました。さながら、チームを統率する司令塔的なポジショニングといったところでしょうか。そう言えば、先ほどインタビューに応じていただいたデザイナーさんも「社長というより、キャプテンとかお父さんっていう感じ」とおっしゃっていました。

 

 

■ミッション完遂!

 

 

気が付けば、もう18時過ぎ。気が付いたら2時間以上経っていました。潜入前の不安なんて、どこへやら。みなさん、私のような部外者にもすごくやさしく接してくれたので、とても居心地がよかったです。質問をすればどんなことでも答えてもらいましたし。そして知れば知るほど、「どう変わっているのか」が具体的に見えてきたのがおもしろかったです。

でも、変化することを全く恐れていない方たちなので、これからさらなる進化を遂げていかれるのかなとも思います。新しい制度も増えるかもしれないし、芝生のスペースのようなユニークなスポットもできるかもしれません。リリースされるアプリはもちろんですが、そういった社内の動きもホームページなどでチェックしていきたいですね。

初の単独取材ということもあって、いたらないところもあったかもしれませんが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。次回作があれば、そのときにまた!

 

 

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