ブシロード、多種多様な質疑応答が行われた第15期株主総会を開催 スターダムの選手から喝を入れられた木谷会長は「ヴァンガります!」と業績回復を誓う

 

  

ブシロード<7803>は、この日(9月28日)、第15期(2021年6月通期)の定時株主総会を東京都内で開催した。2021年6月期の事業報告と決算報告、決算書類の承認を行ったあと、取締役6人の選任を行った。また質疑応答の時間では1時間以上にわたって株主から質問が途切れなく出るなど、株主からの関心の高さが伺えるものだった。最後に女子プロレス団体「スターダム」の選手が登場し、その魅力のPRを行いつつ、木谷氏に喝を入れた。

 

■決算報告

橋本義賢社長が決算報告を行った。この期の決算について、売上高325億6900万円、営業利益3億4400万円、経常利益5億8300万円、最終損失2億8400万円だった。7月決算から6月決算に変更したことに伴い、今期は11ヶ月の変則決算となった。

・売上高:325億6900万円
・営業利益:3億4400万円
・経常利益:5億8300万円
・最終損失:2億8400万円

1.デジタルIP事業

売上高243億3300万円、セグメント利益4億5200万円となった。デジタルIP事業は、TCG(トレーディングカードゲーム)部門、MOG(モバイルオンラインゲーム)部門、MD(マーチャンダイジング)部門、メディア部門の4部門が属しており、TCG部門がけん引した。

①TCG部門
新型コロナウイルス感染症の影響により、期を通じて大型大会等のリアルイベントが開催できない状況が続いたが、売上への影響は限定的だった。こうしたなか、主力TCGである「ヴァイスシュヴァルツ」は、期を通じて国内外で好調を維持し、通期で過去最高の売上高を達成した。もう一つの主力TCGでありシリーズ10周年を迎えた「カードファイト!! ヴァンガード」は、新シリーズ「カードファイト!! ヴァンガード overDress」の商品を販売開始し、全世界をターゲットとしたIPのリブートに取り組んだ。2020年3月に販売開始したTCG「Reバース for you」は、人気IPであるホロライブの商品が大ヒットした。

②MOG部門
新規アプリゲームのうち、『D4DJ Groovy Mix』(2020年10月リリース)はDJの特性を活かして他社IPとのコラボを積極的に行い、「D4DJ」のIPとしての成長軸の一つとして音楽ゲームのプラットフォーム化を進めてきた。また、「アサルトリリィ Last Bullet」(2021年1月リリース)は好調な滑り出しを見せたものの、「グリザイア クロノスリベリオン」(2020年11月リリース)および「アルゴナビス from BanG Dream! AAside」(2021年1月リリース)は低調に留まった。また、特に下期において既存アプリゲームの売上が伸び悩み、部門全体として収益性がやや低下した。

③MD部門
音楽ライブの中止・延期や規模縮小により、物販による売上が大きく減少した。オンラインでの購入機会が増えたことでECショップによる売上は増加したものの、部門全体としての売上は軟調に推移した。今後の成長が期待するECおよび海外売上の強化の一貫として、米国を拠点とした越境ECショップである「Bushiroad Global Online Store」を2021年4月にオープンした。

④メディア部門
ブシロードメディアでは、ウェブマンガサイト「コミックブシロードWEB」を2021年1月にオープンした。ブシロードムーブでは、中国のアニメ映画「白蛇:縁起」の日本語吹替版を共同配給するなど、広告代理店事業・音響制作事業の外部案件を拡大した。また、2021年4月にフロントウィングラボの株式を取得し、連結子会社化することで、アニメのプロデュースやメディアミックス機能の拡充を図った。

 

 

2.ライブIP事業

売上高82億3600万円、セグメント損失1億1400万円となった。ライブIP事業は、音楽部門とスポーツ部門の2部門が属している。

①音楽部門
新型コロナの影響により、期を通じて音楽ライブ等のリアルイベントは中止・延期または規模を縮小し、無観客開催とするイベントもあった。このため、ライブ・舞台については、収益性が低下した。一方、コロナ禍における消費行動の変化により、音楽配信の売上が伸長した。音楽・映像ソフトについては堅調に推移し、ブシロードミュージックが構築した流通を活用した他社IPの音楽・映像ソフトの販売も開始した。

②スポーツ部門
各自治体からの要請に沿って十分な感染対策を講じながら、収容人数を限定する形で興行を開催した影響で減収となった。新日本プロレスの東京ドーム2連戦興行「WRESTLE KINGDOM15」では2万0490名を動員したほか、新日本プロレスの動画配信サービス「新日本プロレスワールド」の平均有料会員数は10万人を維持した。

 

対処すべき課題として以下のとおり。

①IPの持続的運用でメガIPを育成
選ばれるコンテンツとしてIPを大きく発展させていくことが課題と認識しております。IPごとのランクを見える化し、Sランク(年商100億円以上)IPを複数保有できるよう目標を掲げ、グループ独自のメディアミックスプロモーションのノウハウを活用したIPの育成・発展に取り組んでいる。また、新規IPの創出・育成に限らず、既存IPを持続的に運用しメガIPへと育成して行くことにも注力する。

②事業の自立と基盤(プラットフォーム)の確立
「カードファイト!! ヴァンガード」と「ヴァイスシュヴァルツ」の2つのIPが軸となる(i)TCG、2012年にグループ化した「新日本プロレス」と2019年にグループ化した「スターダム」からなる(ii)プロレス、「バンドリ!」、「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」、「D4DJ」、「アサルトリリィ」といったIPを軸に展開する(iii)ゲーム、(iv)音楽、(v)MD、(vi)マンガ、(vii)アニメ、(viii)広告&声優という8つの領域で構成されている。IP軸で連携することはこれまで通り継続するが、改めて個別の事業として独自の事業基盤を構築・確立し、事業として自立すべく成長させる段階にきた。自社・他社のIPが集まるプラットフォーム型TCGである「ヴァイスシュヴァルツ」のような独自の事業基盤を各事業で構築していく。

③グローバルマーケティングの確立
IP軸で国内と海外に市場の境界はないことを認識し、社内体制も各事業ともに国内外一気通貫体制を敷く必要があると認識している。これまで日本市場だけを見ていた国内のスタッフも、これからは、ターゲットとなる市場の範囲はどの国からどの地域までであるか、どこが重要であるのかを考えてプロダクトの開発・マーケティングをする必要がある。ここ数年で日本アニメの海外浸透が進み、各事業ともに世界の市場ポテンシャルが格段に高まっていると考えており、②で前述した事業基盤は、国内にとどまらず海外でこそ確立するべき重要な課題である。

④優秀な人材の採用・育成
IP創出における競争激化、グローバル環境での競争激化、お客様から求められるサービス水準のリッチ化に継続的に対応していくためには、優秀な人材の確保及び育成が必要であると考えている。社内研修の強化、福利厚生の充実を図っていくとともに、志望者を惹きつけるようなオリジナリティのあるヒットタイトルを継続的にリリースしていくことで採用強化につなげたいと考えている。また、マーケットでのプレゼンスやコーポレートブランドを高め、会社の魅力を世の中に訴求していくことも継続的に行っていく。

⑤内部統制、コーポレート・ガバナンスの強化
今後更なる拡大を図るためには、持続的な成長を支える組織体制・内部管理体制の強化が重要であると考えている。内部統制の実効性を高めるための環境を整備し、コーポレート・ガバナンスを充実していくことにより、内部管理体制の強化に取り組んでいく。また、反社会勢力の排除を目的とした政府方針である「企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針」を尊重し、コンプライアンス経営を徹底する。

 

■取締役人事

以下の取締役人事が承認された。

・木谷高明
・橋本義賢
・広瀬和彦
・村岡敏行
・桶田大介
・稲田洋一

 

■質疑応答

Q.『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』の劇場版は好評だったが、業績への影響は。
(木谷氏)興行収入を考えると、直接的に大きな影響はないが、お客様の熱量と広がりという点で好影響が出ている。例えば、『少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re LIVE-(スタリラ)』にユーザーが戻ってきたほか、舞台のライブ配信の視聴者が増えた。千秋楽を見たいという人が増えた。ゲームや舞台も来年以降も継続していくが、今回の劇場版を通じて向こう数年間の成長基盤が見えた。

Q.『Reバース for you』でホロライブとのコラボが好調だったとの報告があったが、『ヴァイスシュヴァルツ』でも同様のコラボを行っていた。同じIPとコラボすると、コンテンツ同士で食い合わないのか。
(木谷氏)両タイトルともにプラットフォーム型のTCGで、ライセンサーからコンテンツをお借りして展開している。今度、合同イベントを実施するが、両タイトルは、遊び方が全く異なっており、一緒に盛り上げたいと考えた。同じコンテンツを複数のゲームで楽しみましょうと提案している。

Q.転換社債(CB)で調達した資金50億円について、投資規模が小さいのではないか。社外取締役の稲田氏のご意見もお聞きしたい。
(橋本氏)まず、50億円のCBについては、新型コロナの状況に対して対処していくための保険という意味合いが大きいが、無事に回避できるようであれば投資に活用していくというスタンスに変わりはない。コロナの見通しはまだわからないが、M&Aに関しては慎重になっている。お預かりした資本を有効活用することが重要とも考えており、M&Aや事業への投資は引き続き検討している。その一環として、「MyAnimeList」への出資も完了した。今後の海外マーケティングに生かしていく考えだが、投資規模はそれほど大きくない。
(稲田氏)M&Aに関する取り組みは、積極的に検討するというスタンスだ。個人的には、エンタメ分野の特殊性もあり、大型のM&Aについては慎重になるべきと考えている。将来のキャッシュフローや事業価値の見積もりが困難で振れ幅が大きいためだ。そのため、株主価値への影響が見極めづらいので伸長に吟味する必要がある。積極的過ぎるM&Aの提案が取締役会であった場合、ブレーキを掛けるのが自分の役割と認識している。

Q.響で行うイベント「HiBiKi StYle+ ~秋の大運動会~」で一部出演しない人がいる。響箱推しを打ち出してきたのに矛盾するのではないか。
(木谷氏)そのイベントの存在を知らなかった。響には20人を超える所属タレントがいる。規模も当初より大きくなっており、一つのイベントに全員を集めるのが難しくなっている。事務所設立時のメンバーが不在ということを気にするのはわかる。例えば、参加できない3人を中心にしたイベントなども組んでほしいと伝えておきたい。

Q.響は毎年新人が増えている。今後も拡大していくのか。
(木谷氏)ブシロードでは、これまで色々なIPを出してきた。バンドをやるから楽器が演奏できる人、舞台をやるから舞台経験のある人…という形で所属タレントを増やしてきた。その一方で、目的を決めずにオーディションも行ってきた。オーディションでは必ずといっていいほど、有望な人が出ており、その都度、採用してきた。

ただ、せっかく採用した人に仕事をしてもらわないといけないと考えている。お預かりした人の一生とまではいかないが、半生を背負っているくらいの気持ちでいるので、所属したものの、全く仕事がない状況にはしたくない。したがって、売り方のストーリーを描ける人のみ採用している。響所属の声優は何らかの仕事をできている人が多く、これは業界でもトップクラスと自負している。しっかりと責任を持ってタレント活動ができるようにしたい。

Q.プロレスの興行など100%の観客を入れるなど実証実験はやるのか。
(新日本プロレス社長の大張高己氏)現在、新日本プロレスでは、政府や自治体、会場のなかで決められたルールに従って興行を行っている。いくつかのメジャースポーツでは、政府などと協力して100%のキャパシティで実証実験を進めている。いずれもホームスタジアムのような固定された施設で行う競技だ。実証実験に求められる要件がプロレスに当てはまらないと考えている。ただ、プロレスの観客は、プロレスそのものや選手を守るため、オーケストラの観客のように声も出さずに応援していただいている。政府関係者にイベントの実態を見てもらい、オーケストラと同じようなプロトコルでできるというアプローチはしたい。

Q.『バンドリ!』のライブのチケット価格が高すぎて新規の客が参加しづらくなっているのではないか。席の場所によって価格を分けるようなを細分化も必要ではないか。
(木谷氏)まず申し上げておきたいのは、通常の声優ライブに比べて、バンドのライブは開催費用が高いことだ。楽器など機材が多く、その分、スタッフも必要になる。また、練習代も無視できない金額だ。本業がバンドではないため、練習をタダでやらせるわけにはいかないので、きちんとギャラも支払っている。これがチケット代に反映される。座る席によって段階的な価格設定も取り入れている。他のコンテンツでも同様に考えている。中高生がライブに遊びに来るには、価格が低くないと難しいため、検討していきたい。

Q.『バンドリ!』のライブで音響スタッフのミスが目立つ。顧客が離れる原因になるのではないかと懸念している。
(木谷氏)新型コロナ対応による部分がある。表から見えないだろうが、裏側では100人以上のスタッフが従事している。感染対策をしながら各種機器を操作するため、自由に動きづらくミスが出ることもある。この点は、持ち帰って現場とディスカッションするしかないが、今後はそういうことがないようにしたい。ライブの運営については、本業がバンドでないので、操作が難しい部分がある。またグループごとに力量差もあるため、対応が難しいこともある。今後も改善していきたいが、見守っていただきたい。

Q.イベントなど興行についての方針を聞きたい。海外だとライブが復旧しつつあるが、全国展開や海外展開についての考えは。
(橋本氏)当社のイベントは、音楽ライブ、舞台、カードゲームの大会、プロレスに大きく分かれる。それそれのプロダクトによってイベントが異なっている。カードゲームとプロレスは海外での展開も積極的に行っている。これまで有観客ができなかったが、現在はIPが届くマーケットを中心に徐々に再開している。IPを軸として国内と海外を陸続きであると捉えて、各事業領域でマーケティングを行う方針だが、国の事情や地域の事情に合わせていく必要もある。また、音楽ライブについては、制作費が高いため、海外でやるには少しハードルが高い。

Q.新日本プロレスが海外で他の団体と積極的に興行を行っているが、今後はどうしていくのか。
(大張氏)新日本プロレスのレスラーは、ライオンのマークに象徴するように猛獣だ。海外の団体、この選手ととやってみたいという要望から始まることがあり、海外の団体の主催する試合に参加している。現在、海外の選手が新たにビザを取得して日本に入ってくることができなくなっているためだ。アメリカは市場として大きいが、海外の選手と戦う場合、日本から出ていくしかない。したがって、自社で海外でイベントを実施するか、他団体のリングに上がるしかないのが現状だ。緊急事態宣言が終わり、防疫措置を経て段階的に戻っていくだろう。以前のように、新日本プロレスに海外の選手が殴り込んできたり、あるいは正式に戦いたいというオファーが来るのではないかと思う。

Q.先日、「NJPW STRONG」のリアルタイム配信がなかった理由は。
(大張氏)「NJPW STRONG」は自分が立ち上げたシリーズなので思い入れがある。当初は無観客ではじめたが、現在は数百人から千人レベルの有観客で行っている。「新日本プロレスワールド」での配信は、配信のための準備やコストとの兼ね合いとなり、全てを配信できるわけではない。ロサンゼルスの道場を拠点としてアメリカの各地に回っているが、場所によっては配信コストを負担できるケースとできないケースがある。配信する大会は都度、お伝えしていく。

Q.「D4DJ」が他のIPとの違いが見えづらい。このコンテンツでしかない点を追求する必要があるのでは。
(木谷氏)ご指摘はもっともだ。「D4DJ」を最初に思いついたのは2017年のF1シンガポールグランプリの後に行ったライブでDJが非常に盛り上がったのを見たときだった。コロナ前は、全国でアニソンのクラブイベントがすごく盛り上がっていたことも背景にある。DJというプロジェクトは、密であることが売りでもあるので、新型コロナで最もダメージを受けている。

当社のライブ事業で最も影響を受けたのは音楽ライブだった。昨今、ライブ配信が徐々に落ちてきている。会場で音圧を感じたり、会場の雰囲気を楽しんだり、声を出したりして楽しみたい人が多い。プロレスが次で、舞台が最も影響を受けない。舞台は、声を出しての声援がないからだ。

経済的なリスクでいうと、プロレスの損益分岐点が低く、経済的な損失が少ない。ライブは前日に中止が決まると損失が大きく、場合によっては億単位で損失が出てくる。1ヶ月前に中止を決めると、影響はまだ小さい。音楽ライブは動員が大きいため、経済的なリスクも大きい。舞台が動員面でもリスクが少なく、「千秋楽を見たい」といったニーズも大きく、配信もプラスに働いている。

また舞台のリスクをあげるとすると、30日に及ぶ事前の稽古期間中に新型コロナに感染する可能性があることだ。ライブは個人練習をベースにして全員の練習をあわせるため、距離もとれて感染リスクはそこまで大きくない。

新型コロナで、市場におけるIPやコンテンツの趣向が変わったのも大きい。ブシロードの注力してきた、皆で盛り上がる、目標に向かって頑張る、といったお祭りコンテンツが受けなくなってきた。「D4DJ」は、新型コロナがなければ色々と展開する計画を立てていた。ゲームのリリースを延期することも考えたが、ゲームはリリースしないと、毎月1000万単位で費用が発生するので出さざるを得なかった。生き残っていくための道を見つけ、盛り上げていくための計画を立てているので楽しみにして欲しい。

Q.「カードファイト!! ヴァンガード」のアニメが深夜枠に移動するが、低年齢層への施策への影響は。
(木谷氏)朝の枠については以前ほど視聴率を取れなくなってきた。「カードファイト!! ヴァンガード」の初期は2.2%とれていたが、いまや0%台になっている。テレビでアニメを見る習慣がなくなっているところが大きい。月曜日の24時に移動したのは、「ヴァンガード」のファン層の視聴時間と、ザッピングなどで偶然視聴する可能性もあると考えたからだ。

子供向けコンテンツは、新しいやり方が見つからない限り難しい。手法を変えるとうまくいくかもしれないが、子供向けは過去何十年と続いている作品が人気だ。配信サイトは、再生回数順に並ぶので、新しいものが目に入りづらい。子供向けはほぼオリジナルだが、新しい手法を探す必要がある。低年齢層に対するアプローチ方法は引き続き模索したい。

Q.ブシロードのオールスター的なコンテンツは計画していないのか。
(木谷氏)声優やキャストのオールスターイベントだが、創立15周年ライブはやりたくて仕方がない。大きな会場でやるのは難しい。16年になっても17年になっても必ず15周年イベントはやりたい。

Q.新日本プロレスは以前(昭和の頃のプロレス)ほどの魅力がなくなっている。原点に立ち返って欲しい。コアなファンにとっては魅力が落ちているのでは。
(大張氏)自分も子供の頃から黒パンツ一丁での戦いに惚れ込んできた経緯があるので、そのご意見はわかる。その一方で、最近、新しくファンになっていただいた方もいらっしゃる。新日本プロレスでは、それぞれのレスラーの思想や信条を自由に発信する場を大事にしたいと考えている。命がけで戦う選手たちがどういうプロレスを目指していくのかを私達も全力でサポートしていきたい。選手の表現は、今後もますます多様化してくるだろう。そのなかで、自分にあった選手を見つけて応援して欲しい。

 

■スターライト・キッド選手が木谷氏に喝!

スターダムより岩谷麻優選手、中野たむ選手、林下詩美選手、なつぽい選手、スターライト・キッド選手が登壇し、スターダムの魅力と10月9日大阪城ホール大会をPRした。途中、木谷氏がキッド選手に対し「5★STAR GPで決勝に進出できずに惜しかったね」と話すと、会場の空気が微妙になった。

木谷氏があわてて「仲良くしよう」と取り繕うようにキッド選手と握手しようとすると、キッド選手から手をはねのけられた上、ビンタされる事態に。

 

キッド選手は、「ふざけるなよ! スターダムをこれだけ盛り上げているのにブシロード本体が赤字ってどういうことだよ! 次は絶対に黒字にしろよ!」と喝を入れた。ビンタされた木谷氏は、頬をおさえながら、「次は黒字にするためにヴァンガります!」と業績回復を誓った。

株式会社ブシロード
http://bushiroad.com/
IPディベロッパー、それはIPに翼を授けること。 オンラインサービス充実へ
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会社情報

会社名
株式会社ブシロード
設立
2007年5月
代表者
代表取締役社長 木谷 高明
決算期
6月
直近業績
売上高487億9900万円、営業利益33億8500万円、経常利益45億300万円、最終利益20億5000万円(2023年6月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
7803
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