【決算レポート】イマジニア、9月中間の営業利益は4%増の6.4億円 『Fit Boxing 2』が世界累計販売90万本突破と着実に収益貢献

木村英彦 編集長
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イマジニア<4644>の9月中間期の連結決算は、売上高31億4600万円(前年同期比0.9%増)、営業利益6億4000万円(同4.0%増)、経常利益6億7800万円(同6.2%増)、最終利益4億4800万円(同8.4%増)と増収増益となった。2020年12月に発売したNintendo Switch『Fit Boxing 2』のセールスが順調に推移し、業績を伸ばしたようだ。爆発的にセールスが伸びているわけではないが、着実に積み上げており、利益に貢献しているようである。

・売上高:31億4600万円(同0.9%増)
・営業利益:6億4000万円(同4.0%増)
・経常利益:6億7800万円(同6.2%増)
・最終利益:4億4800万円(同8.4%増)

 『Fit Boxing 2 –リズム&エクササイズ-』の販売が全世界累計で90万本を突破し、シリーズ累計では190万本を突破した。2021年3月期末の時点では60万本だったが、そこから30万本上乗せしたことになる。本作は、前期に原価計上した「リピート販売」であり、今期発売の新作に比べて採算性が高く利益貢献への度合いも大きい。

同社では、シリーズ原作のアニメ制作、行政主催のスポーツイベントへの参加、ホテルと提携したプレイ体験できる宿泊サービスの提供、BGMの追加ダウンロードコンテンツ配信など、継続的なプロモーションを展開したことが奏功した。

 スマホゲームは『映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ』のスマホゲーム新作2本の配信を決定し、事前予約を開始した。既存タイトルでは『リラックマ農園』『すみっコぐらし 農園つくるんです』がいずれも200万ダウンロードを突破した。『メダロットSでは、カプコンの「ロックマンエグゼ」シリーズとのコラボを開催した。

 

■2022年3月通期の見通し
続く2022年3月通期の業績については、売上高73億円(前期比1.3%増)、営業利益13億円(同8.7%減)、経常利益13億5000万円(同11.4%減)、最終利益8億9000万円(同12.9%減)を見込む。

・売上高:73億円(同1.3%増)
・営業利益:13億円(同8.7%減)
・経常利益:13億5000万円(同11.4%減)
・最終利益:8億9000万円(同12.9%減)

計画に対する進捗率は、売上高43.1%、営業利益49.2%、経常利益50.2%、最終利益50.3%となっている。

・売上高:43.1%
・営業利益:49.2%
・経常利益:50.2%
・最終利益:50.3%

イマジニア株式会社
https://www.imagineer.co.jp/

会社情報

会社名
イマジニア株式会社
設立
1986年1月
代表者
代表取締役社長兼CEO 澄岡 和憲
決算期
3月
直近業績
売上高66億4000万円、営業利益5億9600万円、経常利益9億3200万円、最終利益6億1000万円(2023年3月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4644
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