IMAGICA GROUP、第3四半期決算は営業利益19億円 前年同期23億円の赤字から黒字転換 構造改革奏功し映像制作中心に収益改善

IMAGICA GROUP<6879>は、この日(2月4日)、第3四半期累計(21年4~12月)の連結決算を発表し、売上高556億1800万円(前年同期比5.3%減)、営業利益19億3800万円(前年同期は23億6900万円の損失)、経常利益24億4800万円(同27億2900万円の損失)、最終利益24億6000万円(同6億6300万円の損失)と黒字転換を達成した。

・売上高:556億1800万円(同5.3%減)
・営業利益:19億3800万円(同23億6900万円の損失)
・経常利益:24億4800万円(同27億2900万円の損失)
・最終利益:24億6000万円(同6億6300万円の損失)

主力事業で構造改革を実施した映像制作サービスを中心に収益改善が進み、黒字転換を達成した。

1)映像コンテンツ事業
売上高は152億8400万円(前年同期比10.0%増)、営業利益は1億7700万円(前年同期は営業損失5億6200万円)となった。

劇場映画、ドラマ、アニメーション作品等においては、劇場映画の納品が一部第4四半期へ延期になったものの、動画配信事業者向けのドラマ作品の納品もあり売上は堅調に推移した。CM制作については受注の回復傾向が続き、収益性についても改善した。オンライン配信の音楽ライブ収録やミュージックビデオの撮影等の受注も好調に推移した。

2)映像制作サービス事業
売上高は297億7600万円(前年同期比6.3%減)、営業利益は11億1600万円(同営業損失23億4000万円)となった。

国内のE2Eサービスにおいては、昨年度より連結化したPixelogic Holdingsとの連携等もあり、動画配信事業者向けのサービス(動画ファイルの圧縮・変換等のエンコード、ローカライズ)の受注が好調に推移した。また劇場公開作品の本数が増加したことにより、邦画・洋画作品向けのデジタルシネマサービス受注が回復している。劇場映画やアニメーション向けのポストプロダクションサービスにおいても受注を継続して確保している。

海外のE2Eサービスにおいては、PXLは動画配信事業者向けのローカライズサービスの受注が継続して好調となり、欧米での劇場再開に伴い、デジタルシネマサービスの売上も回復基調となった。

TV番組・TVCM向けのポストプロダクションサービス等においては、広告市場の復調に伴い、TVCM向けは引き続き売上が好調に推移し、オンライン送稿の需要も拡大した。

ゲーム制作・人材サービス等においては、3DCG制作及びデバッグなどゲーム制作関連の受注が好調に推移した。映像制作サービス事業全体の売上については、連結子会社であったSDI Media Group全株式を前年度末に売却したことにより減収となったが、前年度に実行した構造改革の効果及び国内外のE2Eサービスの好調により増益となった。

3)映像システム事業
売上高は117億8200万円(前年同期比15.6%減)、営業利益は10億2300万円(前年同期比17.0%増)となった。

放送局向けシステムは、需要の低迷などが継続した。一方、ハイスピードカメラは、国内における販売は回復傾向となり、アジア・欧米においての販売は対前年で売上が伸長した。CMオンライン送稿はマーケットニーズの拡大により好調な販売が継続し、映像・画像処理LSIは、国内及び海外(北米や韓国)における販売が引き続き好調に推移した。

また、第1四半期より映像システム事業にセグメントを変更したイマジカ・ライヴにおいては、スポーツ関連のライブ中継やアーカイブ映像の配信業務等の受注が好調に推移した。

モバイル通信回線販売においては収益認識会計基準等の適用により、従来は顧客から受け取る対価の総額を収益として認識していたが、総額から仕入先に対する支払い額を差し引いた純額で収益を認識する方法に変更したことにより、売上高は前年と比較して減収したが需要は堅調に推移している。

■2022年3月通期の見通し
続く2022年3月通期は、売上高770億円(前期比11.3%減)、営業利益20億円(前期は10億8400万円の損失)、経常利益25億円(同13億4300万円の損失)、最終利益25億円(同27.7%減)を見込む。

・売上高:770億円(同11.3%減)
・営業利益:20億円(同10億8400万円の損失)
・経常利益:25億円(同13億4300万円の損失)
・最終利益:25億円(同27.7%減)

計画に対する進捗率は、売上高72.2%、営業利益96.9%、経常利益97.9%、最終利益98.4%となっている。

・売上高:72.2%
・営業利益:96.9%
・経常利益:97.9%
・最終利益:98.4%

株式会社IMAGICA GROUP
https://www.imagicagroup.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社IMAGICA GROUP
設立
1935年2月
代表者
代表取締役会長 長瀬 文男/代表取締役社長 社長執行役員 長瀬 俊二郎
決算期
3月
上場区分
東証プライム
証券コード
6879
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