バンナムHD、25年3月期に売上高1兆1000億円、営業利益1250億円を目指す新中期計画 IPを軸につながりを深める戦略 IPメタバース開発150億円や戦略投資250億円など合計400億円の投資

バンダイナムコホールディングス<7832>は、この日(2月8日)、新しい中期経営計画(2022年4月~2025年3月)を発表した。最終年度とする2025年3月期の業績は、売上高は1兆1000億円(2022年3月期予想比で35.9%増)、営業利益1250億円(同30.3%増)、ROE12%以上を目指す。IP価値最大化に向けた戦略投資250億円、IPメタバース開発に向けて150億円の合計400億円の投資を行う考えだ。

パーパスとして「Fun for All into the Future」を制定し、新中期計画の初年度より新しいロゴマークを導入する。IPを軸としてファンと深く広く複雑につながるなど、つながり方の質を重視した戦略とや取り組みを行っていく。IPメタバースを開発し、仮想空間の中でファンと、ファン同士がつながる新しい仕組みをつくる。

 さらに、IP軸戦略の進化として、IPプロデュースユニットの再編を行い、映像と音楽・ライブイベントに関するノウハウを集約・統合することでIP創出とプロデュース力を強化する。さらにバンダイナムココンテンツファンドによる投資や、商品・サービス発の創出、外部パートナーとの取り組みなど戦略投資も行っていく。

IPプラットフォーマー思考での取り組みも行なう。ゲームやメタバース、そして施設などデジタルとフィジカル双方でつながる強みをいかし、IPプラットフォームを構築を目指す。IP価値の最大化を目指しより長期的な視点でIP価値を最大化することを優先し、グループ横断だけでなく、あらゆるパートナーと協業を推進する。

また、これまで実施した組織再編や各事業の拠点集約を踏まえて、さらにALL BANDAI NAMCO体制のもと、すべてのグループ商品・サービスで新しいロゴマークを導入するとともに、IPを軸とした商品・サービスの開発やマーケティング面でこれまで以上に強力に事業関連動を図る。さらに各地域発のIP創出育成にも注力する。

このほか、脱炭素に向けて二酸化炭素排出量を2030年まで2019年度比で35%減らし、2050年まで実質ゼロまで抑えることや、ガバナンス体制の強化のために監査等委員会設置会社への移行を行なう。

株式会社バンダイナムコホールディングス
http://www.bandainamco.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社バンダイナムコホールディングス
設立
2005年9月
代表者
代表取締役社長 川口 勝
決算期
3月
直近業績
売上高9900億8900万円、営業利益1164億7200万円、経常利益1280億0600万円、最終利益903億4500万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7832
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