ハピネット、第3四半期決算は営業利益23%増の52億円…「一番くじ」や「ポケモンカードゲーム」好調 カプセル玩具も大きく貢献

ハピネット<7552>は、第3四半期累計(21年4~12月期)の連結決算を発表し、売上高2204億8800万円(前の期比9.7%増)、営業利益52億9300万円(同23.4%増)、経常利益55億1900万円(同26.7%増)、最終利益35億3200万円(同28.4%増)、EPS156.44円と増収増益となった。

・売上高:2204億8800万円(同9.7%増)
・営業利益:52億9300万円(同23.4%増)
・経常利益:55億1900万円(同26.7%増)
・最終利益:35億3200万円(同28.4%増)
・EPS:156.44円

同社では、玩具事業でコンビニエンスストア向け商品が好調に推移したことや、アミューズメント事業でカプセル玩具の販売が伸長したことなどにより、売上高、利益面ともに前年同期を上回った、としている。

①玩具事業
売上高は837億4900万円(前年同期比15.3%増)、セグメント利益は31億9600万円(同13.4%増)となった。低年齢層向けの一般玩具は苦戦したものの、BANDAI SPIRITSの「一番くじ」関連商品や「ポケモンカードゲーム」を始めとしたトレーディングカードなど、コンビニエンスストア向け商品が依然好調に推移したことにより、売上高、利益面ともに前年同期を上回った。

②映像音楽事業
売上高は519億5100万円(前年同期比5.7%増)、セグメント利益は5億9700万円(同1.0%減)となった。コロナ禍の影響を受けた前年同期からの回復に加え、「アニメ『うまよん』Blu-ray BOX」を始めとした同社独占流通作品のパッケージが好調に推移したことなどにより、売上高は前年同期を上回った。利益面については、同社出資映像作品の投資損失が発生したことにより、前年同期を下回った。

③ビデオゲーム事業
売上高は675億1700万円(前年同期比1.9%増)、セグメント利益は13億7600万円(同3.8%増)となった。「Nintendo Switch」「PlayStation5」のハードが依然需要が高い状況が続いていることに加え、「ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール」などのヒット商品もあったことにより、売上高、利益面ともに前年同期を上回った。

④アミューズメント事業
売上高は172億6900万円(前年同期比34.1%増)、セグメント利益は10億7400万円(同103.8%増)となった。運営のカプセル玩具ショップ「ガシャココ」の出店拡大に伴う初期費用を計上したものの、カプセル玩具の販売が好調に推移したことや、コロナ禍の影響を受けた前年同期と比較して、カードゲーム商品の売上が回復したことにより、売上高、利益面ともに前年同期を大幅に上回った。なお、「ガシャココ」は2021年12月末日時点で33店舗を出店している。

■2022年3月通期の見通し
続く2022年3月通期の業績については、売上高2800億円(前期比8.0%増)、営業利益50億円(同17.7%増)、経常利益53億円(同22.6%増)、最終利益32億円(同23.5%増)、EPS146.02円を見込む。

・売上高:2800億円(同8.0%増)
・営業利益:50億円(同17.7%増)
・経常利益:53億円(同22.6%増)
・最終利益:32億円(同23.5%増)
・EPS:146.02円

計画に対する進捗率は、売上高78.7%、営業利益105.9%、経常利益104.1%、最終利益110.4%となっている。

・売上高:78.7%
・営業利益:105.9%
・経常利益:104.1%
・最終利益:110.4%

株式会社ハピネット
https://www.happinet.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ハピネット
設立
1969年6月
代表者
代表取締役会長兼最高経営責任者 苗手 一彦/代表取締役社長兼最高執行責任者 榎本 誠一
決算期
3月
直近業績
売上高2824億4100万円、営業利益55億7500万円、経常利益58億5300万円、最終利益35億5400万円(2022年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7552
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