グリー、第3四半期決算は営業益13%減の76億円 投資先の売却益が前年水準に及ばず 『ヘブバン』や『まおりゅう』の貢献でゲーム好調

グリー<3632>は、5月12日、第3四半期累計(21年7月~22年3月)の連結決算を発表し、売上高540億3100万円(前年同期比11.4%増)、営業利益76億5600万円(同13.4%減)、経常利益86億8000万円(同5.2%減)、最終利益66億0600万円(同29.2%減)だった。

・売上高:540億3100万円(同11.4%増)
・営業利益:76億5600万円(同13.4%減)
・経常利益:86億8000万円(同5.2%減)
・最終利益:66億0600万円(同29.2%減)

減益となったが、『ヘブンバーンズレッド』や『転生したらスライムだった件 魔王と竜の建国譚』などの新作アプリゲームが収益貢献したものの、投資事業の株式売却益が前年同期には及ばなかったことが主な要因だ。


①インターネット・エンタメ事業
売上高515億5000万円(前年同期比20.4%増)、営業利益61億0600万円(同57.4%増)となった。『ヘブンバーンズレッド』や『転生したらスライムだった件 魔王と竜の建国譚』などの新作ゲームアプリが収益貢献した、としている。

主力とするゲーム領域においては、引き続きブラウザゲームのコイン消費は減少しているが、アプリゲームの長期運営体制による収益安定化及び海外展開による収益力向上に取り組むと同時に、新規アプリゲームの開発を進めてきた。

メタバース領域においては、バーチャルライブ配信アプリ「REALITY」の機能強化やコンテンツ拡充、グローバル展開を進め、また、広告・メディア領域においては、メディア力の強化とユーザー基盤の拡大を進めてきた。

なお、同社グループにおける新型コロナウイルスの影響については、広告・メディア領域において一部のメディアで影響を受けたが、ゲーム領域及びメタバース領域への影響は限定的だった。


②投資・インキュベーション事業
売上高24億8000万円(前年同期比56.2%減)、営業利益15億4900万円(同68.8%減)となった。投資・インキュベーション事業においては、インターネット・IT領域を中心に投資するベンチャーキャピタルやスタートアップへの投資に取り組んできた。


■2022年6月通期の見通し
2022年6月通期の業績予想は非開示。同社では、グループを取り巻く事業環境は短期的な変化が激しく、新規アプリゲームのリリース等による大きな業績変動が見込まれることから、業績見通しについて適正かつ合理的な数値の算出が困難であるため、と説明している。

グリー株式会社
http://www.gree.co.jp/

会社情報

会社名
グリー株式会社
設立
2004年12月
代表者
代表取締役会長兼社長 田中 良和
決算期
6月
直近業績
売上高754億4000万円、営業利益124億9800万円、経常利益130億8600万円、最終利益92億7800万円(2023年6月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3632
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