Enhanlaboが解散 メガネ型ウェアラブル端末「b.g.」事業は東京メガネが引き継いで展開

メガネ型ウェアラブル端末のEnhanlabo(エンハンラボ)が解散した。4月30日開催の株主総会での決議が完了したという。会社の清算完了は8月15日を予定している。親会社であるビジョナリーホールディングス<9263>は、これに先立ち、Enhanlaboの全株式の取得と同社に対する3億9400万円の債権放棄を行った上で、メガネ型ウェアラブル端末に関連する事業を一部株式保有していた東京メガネに100万円で譲渡したとのこと。

Enhanlaboは、メガネ型ウェアラブル端末「b.g.」の企画、開発、販売を行う会社として2017年4月に設立された。ビジョナリーHDは、展示会への出展を通じ、資本提携、BtoB事業領域における提携、実証実験実施、納入候補先の開拓など多数進行したが、大量受注には時間を要する見通しで、またコロナ禍の長期化を受けグループの経営資源の最適化を図る観点から今回の決定に至った、としている。

業績面でも投資局面が続いていた。直近の2021年4月期(第4期)の決算は、最終損失が2億1000万円の赤字を計上。3億8400万円の債務超過となっていた。