【決算レポート】BOI、第2四半期(1~3月)は「恋庭」の売上拡大で大幅な増収を達成 第3四半期は新作大型RPG『メメントモリ』のリリースを予定

柴田正之 編集部記者
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バンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>の2022年9月期第2四半期(1~3月)の連結決算は、既存ゲームタイトルの経年の影響による売上減少は続いたものの、「恋庭」の売上拡大により、大幅な増収を達成し、赤字幅も縮小した。

売上高6億7400万円(前年同期比24.4%増)
営業損益1億3300万円の赤字(前年同期1億4600万円の赤字)
経常損益1億3300万円の赤字(同1億4500万円の赤字)
最終損益8900万円の赤字(同1億1000万円の赤字)

ゲームサービスは、中国本土関連契約に基づく売上計上に加え、『クリプトラクト』の周年イベントの盛り上がりもあって、ここ数四半期続いていた減収トレンドに歯止めがかかる形となった。ただし、前年同期比では減収となっている。

一方、「恋庭」については、第2四半期期間に四半期ベースで過去最高の売上を記録しており、4月の課金高も前月比19%増と過去最高ペースが続いている。

また、2021年12月に導入したサブスクプランも契約者数が毎月過去最高を更新する順調な推移となっている。

新作パイプラインを見てみると、待望の新作大型RPG『メメントモリ』のリリースを第3四半期に予定している。『メメントモリ』は、事前登録者数40万人を突破するなど市場の期待を集めており、その収益貢献の度合いがどの程度の大きさになってくるのか、注目されるところだ。

なお、2022年9月期通期の連結業績予想については、同社グループが属する業界の変化が激しいこと、また機動的な投資判断を実施することから、現時点で適正かつ合理的な業績予想の算定が困難であり、具体的な予想値は非開示としている。

ただし、2022年9月期は新作大型RPG『メメントモリ』の配信開始と「恋庭」の拡大に伴い、下半期には黒字に転換し、通期で連結営業利益を計上することを見込んでいるという。

株式会社バンク・オブ・イノベーション(BOI)
http://www.boi.jp/

会社情報

会社名
株式会社バンク・オブ・イノベーション(BOI)
設立
2006年1月
代表者
代表取締役社長 樋口 智裕
決算期
9月
直近業績
売上高213億3300万円、営業利益49億円、経常利益49億2000万円、最終利益32億9300万円(2023年9月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
4393
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