GMO Web3株式会社が設立へ Web3ベンチャー支援に特化したVC…資金支援、上場やIEOの支援



GMOインターネットは、6月9日、新会社「GMO Web3株式会社」を設立する方針と発表した。GMO Web3は、Web3ベンチャー支援に特化したハンズオン型コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)となる。

同社は日本国内においてWeb3関連事業を行うにあたって、

■Web3ベンチャーの課題
1.トークンの発行・調達が難しい
・トークン発行法人に対する会計基準が未整備となっており、上場に必要な監査が受けられない。
・トークン発行法人が発行したトークンの含み益に法人税課税が発生する。
・トークンの販売は暗号資産交換業のライセンスが必要。
2.既存金融機関からの調達が難しい。
3.Web3関連事業のアイディアを具現化するための、技術リソースの確保が難しい。

と現状を分析している。そのため

1.ブロックチェーン技術、マイニング、暗号資産(仮想通貨)取引所、ステーブルコイン、NFTを事業化してきた経験豊富なエンジニアによる技術支援
2.GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社に所属するホワイトハッカーによるブロックチェーンのセキュリティ支援
3.ベンチャーキャピタルとしての資金支援(出資)
4.上場ノウハウ支援
5.IEO(トークン販売)支援
6.融資による支援

など同社のこれまでのノウハウと技術を活かしたソリューションを提供する。今後、2022年6月下旬の会社設立に向け、新会社の運営体制構築を進めていく。

【役員候補者】
 Web3ベンチャーへの多角的かつ強力な支援を実現すべく、GMOインターネットグループに所属するWeb3関連事業領域のプロフェッショナルと、ベンチャー企業経営・Web3関連事業領域に深い知見を持つ外部有識者による役員体制を構築する。

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役職 /氏名/所属 /専門分野
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・会長 /熊谷 正寿/GMOインターネット株式会社 代表取締役グループ代表/IT企業創業・経営
・代表取締役社長/内田 朋宏/GMOインターネット株式会社 グループ投資戦略室長/グループの仲間づくり(M&A)/投資戦略
・取締役/増島 雅和/森・濱田松本法律事務所/金融関連規制、FinTech、M&A、ガバナンス
・取締役 /内藤 裕紀/株式会社ドリコム 代表取締役社長/IT企業創業・経営、エンターテイメント領域のWeb3事業開発
・取締役 /堀内 敏明/GMOインターネット株式会社 グループ専務執行役員/AI・ブロックチェーン等の先端技術の研究開発/技術支援
・取締役/佐藤 健太郎/GMOペパボ株式会社 代表取締役社長/Webクリエイティブ、クリエイター支援
・取締役/中村 健太郎/GMO-Z.com Trust Company, Inc. CEO/ステーブルコイン開発・運用
・取締役/牧田 誠/GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社 代表取締役/攻撃者目線のサイバーセキュリティ
・取締役/牧田 哲/GMOインターネット株式会社 システム統括本部インフラ・運用本部本部長/ブロックチェーン・マイニング運用
・取締役/小谷 紘右/GMOコイン株式会社 取締役 /暗号資産(仮想通貨)取引所/IEO支援
・取締役/林 剛生/GMOあおぞらネット銀行株式会社 経営企画チーム長 /インターネット金融事業の企画・事業開発
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(※)顧問として、新規事業開発・事業グロースのプロフェッショナルである元株式会社ディー・エヌ・エー代表取締役社長兼CEOの守安 功氏が就任予定となっております。

(※)敬称略

GMOインターネットグループ株式会社
http://www.gmo.jp/

会社情報

会社名
GMOインターネットグループ株式会社
設立
1991年5月
代表者
代表取締役会長兼社長・グループ代表 熊谷 正寿
決算期
12月
直近業績
売上高2456億9600万円、営業利益437億4600万円、経常利益460億2500万円、最終利益132億900万円(2022年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9449
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