楽天グループ<4751>は、この日(6月14日)、トゥーンクラッカーとの協業に合意し、スマートフォン向けの縦スクロール型デジタルコミックに関する事業に参入することを明らかにした。トゥーンクラッカーは、サムザップ前社長の桑田 栄顕氏が代表を務めている。
今回の合意により、楽天はトゥーンクラッカーと共同で、縦スクロール型・フルカラーのオリジナル作品を企画・制作し、国内外への配信や海外作品の調達・ローカライズを行う予定。制作したコンテンツは「楽天エコシステム」の様々なサービスで活用する。また、国内外の様々なメディアにおける作品および派生作品の展開や、マーチャンダイジングも推進していく予定。以下の事業分野で協業を進めていくという。
（1）縦スクロール型デジタルコミック作品の共同企画、制作、及び国内外への配信
（2）上記作品のメディアミックス化、NFT等のWeb3展開
（3）海外の縦スクロール型デジタルコミック作品の調達・ローカライズ
縦スクロール型のデジタルコミックは、スマートフォン画面全体を使ったインパクトのある描写に加え、多様な色使いや音響にエフェクトをかけることなど、様々な演出ができる。見開きの紙面を想定した従来の漫画では複雑に並べられたコマ割りを読むのに対し、縦スクロール型デジタルコミックでは、コマを縦に並べることで画面をスクロールして読むことができ、世界共通で読みやすいフォーマットであることから、国内外で人気が高まっている。
■楽天の常務執行役員 コミュニケーションズ&エナジーカンパニー シニアヴァイスプレジデントの安藤 公二氏
「今回のトゥーンクラッカーとの協業を大変嬉しく思っています。急成長が見込まれる縦スクロール型デジタルコミック市場において、今後は同社と共に世界に誇る質の高いコンテンツを発信していく予定です。また、完成したコンテンツのメディアフランチャイズ展開なども視野に、『楽天エコシステム（経済圏）』を活用して1人でも多くの人に向けて発信していきたいと考えています」
■トゥーンクラッカーの代表取締役の桑田 栄顕氏
「素晴らしいエコシステムやコンテンツをお持ちの楽天より、今回、縦スクロール型デジタルコミックに関する事業の推進パートナーとして弊社を選んでいただいたことを、大変光栄に思っております。縦スクロール型のデジタルコミック市場は急拡大しており、国内だけでなく世界に展開できるコンテンツです。本協業を通じて、素晴らしいコンテンツを生み出していき、業界全体の発展に貢献したいと思っております」
■株式会社トゥーンクラッカー 概要
トゥーンクラッカーは、豊富な経営経験、デジタルコンテンツに関する知見を活かし、スマートフォンでの閲覧に特化した“縦スクロール＋フルカラー”の漫画等デジタルコンテンツの制作、プロデュースおよびローカライズならびにコンサルティングを提供するベンチャー企業。
