ブロッコリー、第1四半期(3~5月)決算は売上高36.5%減、4600万円の営業赤字を計上 前年同期の『ジャックジャンヌ』発売や「呪術廻戦」関連商品の寄与の反動で

  • ブロッコリー<2706>は、7月15日、2023年2月期の第1四半期(3~5月)の連結決算を発表、前年同期はゲームで『ジャックジャンヌ』を発売していたほか、「呪術廻戦」関連商品が業績に寄与していた反動もあり減収となった。

    また、制作・開発ラインの強化を進めており、人員拡充に伴う労務費が前年同期比で増加したことも影響し、各利益項目とも赤字計上にとどまった。

    売上高9億4100万円(前年同期比36.5%減)
    営業損益4600万円の赤字(前年同期8200万円の黒字)
    経常損益3800万円の赤字(同8900万円の黒字)
    最終損益2400万円の赤字(同6100万円の黒字)

    「うたの☆プリンスさまっ♪」は、各種イベントにおいて限定コラボグッズの販売などを行った。これらイベント開催の結果、関連グッズの売上高・売上総利益は、当初見込み並みの着地となった。

    関連ゲームアプリ『うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live』は、4月に「サンリオキャラクターズ」とのコラボイベントを開催。得られたロイヤリティ収入は、当初の見込みを大幅に上回り、前年同期も上回った。

    ロイヤリティ収入は、3月にアンコール上演を行った「うたの☆プリンスさまっ♪ SHINING STAR STAGE -LOVE in DREAM-」(製作委員会案件)などの収入も寄与した。

    関連CDは、本年9月に劇場公開する「劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ」の挿入歌第1弾「アイドルソング 一十木音也」を5月に発売した。ただ、期中は前年のCD発売タイトル数を下回ったことから売上高・売上総利益は前年に届かなかった。

    その他、「劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ」の公開に先駆け、スペシャルテレビアニメ「マジLOVEスターリッシュツアーズ ~旅の始まり~」を7月31日にTOKYO MX・BS11で放送予定であることを発表している。

    「ジャックジャンヌ」は、Nintendo Switch用ゲームソフト『ジャックジャンヌ』の発売1周年を記念したアニバーサリーショップの開催やコラボレーションカフェ開催、JOYSOUNDとのコラボレーションキャンペーンを行った。今後も更なるコンテンツの成長に向け、拡販施策などを行っていく。

    他社ライセンスグッズは、他社主催のライブイベントが順調に開催されていることに伴い、ライブグッズが伸び、当初の見込みを大幅に上回る売上高・売上総利益を確保した。しかし、呪術廻戦グッズの取扱いが拡大した前年には届かなかった。

    その他、前年に好評を博したぬいぐるみシリーズ「ラビットコレクション 刀剣乱舞-ONLINE-」の第2弾をブロッコリーオンラインにて限定受注生産の受付を開始した。売上計上は第2四半期を予定している。

    トレーディングカードゲーム(TCG)は、「Z/X -Zillions of enemy X-(ゼクス ジリオンズ オブ エネミー エックス)」は、商品構成の見直しがユーザーの高評価につながった前年下半期から復調基調に入り、今期も関連商品の通販強化を行ったことで当初の見込みを上回り、売上総利益では前年を超える結果となった。

    その他、新規コンテンツ動向として、4月4日に新作TCG「Vividz(ビビッヅ)」を発表し
    た。従来のTCGには見られなかった設計思想を取り入れ、約10年ぶりの「完全新作」のオリジナルTCGとして制作を進めており、8月発売を予定している。

    ■通期予想は変更なし
    2023年2月期通期の連結業績予想については、従来予想から変更なく、以下のとおり。

    売上高63億円(前期比4.0%減)
    営業利益5億円(同76.3%増)
    経常利益5億3000万円(同69.5%増)
    最終利益3億6000万円(同113.7%増)

株式会社ブロッコリー
http://www.broccoli.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ブロッコリー
設立
1994年3月
代表者
代表取締役社長 鈴木 恵喜
決算期
2月
直近業績
売上高65億6300万円、営業利益2億8300万円、経常利益3億1200万円、最終利益1億6800万円(2022年2月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
2706
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