ドリコム、第1四半期決算は営業益62%増の8億円と大幅増 『トレクル』がグローバルで好調 不採算タイトル終了で採算改善

ドリコム<3793>は、7月28日、2023年3月期 第1四半期(22年4月~22年6月)の連結決算を発表し、売上高29億2700万円(前年同期比10.0%増)、営業利益8億1700万円(同62.1%増)、経常利益8億1000万円(同64.6%増)、最終利益5億2100万円(同73.5%増)だった。

・売上高:29億2700万円(同10.0%増)
・営業利益:8億1700万円(同62.1%増)
・経常利益:8億1000万円(同64.6%増)
・最終利益:5億2100万円(同73.5%増)

同社では、8周年を迎えた主力IPタイトル(『ONE PIECE トレジャークルーズ』とみられる)がグローバルで好調に推移するなどゲーム事業が好調に推移したことに加え、一部不採算タイトルのクローズで採算性が向上した、としている。


■ゲーム事業
セグメント売上高は28億5200万円(前年同期比8.0%増)、セグメント利益は8億9200万円(前年同期比52.1%増)となった。8周年を迎えた同社主力タイトルの1本であるIPゲームタイトルがグローバルで好調に推移し、収益に貢献した。

売上高については、同社主力IPタイトルがグローバルで好調に推移したこと、昨年度に新規タイトルをリリースしたことに加え、その他の運用中タイトルが競合タイトルとの厳しい戦いを強いられる中でも堅調な推移を維持したことから、前年同期比で増加した。利益については、主力タイトルの増収影響に加え、一部の不採算タイトルをクローズしたこと等により、前年同期比で増加した。


■メディア事業
セグメント売上高は7400万円(前年同期比252.7%増)、セグメント損失は7500万円(前年同期はセグメント損失8200万円)となった。

Twitterを活用したファンコミュニティ促進サービス『Rooot』が順調に事業規模を拡大し、収益に貢献した。また、IPの開発・獲得、育成、収益化チャンネルの多様化に注力するため、出版・映像事業というゲーム以外のエンターテインメント領域での新規事業に注力している。また、Web3領域における新たな事業開発にも注力している。

売上高については、『Rooot』が順調にサービスを拡大しており、前年同期比で増加した。利益については、業績拡大への大きなチャンスと捉え積極的に新規事業領域への投資を行っており費用先行が継続しているが、増収効果で損失額が減少した。中長期的な事業成長を目指し、今後も積極的な研究開発投資を促進していく。


■2023年3月通期の業績見通し
2023年3月通期の業績は、売上高130億円(前期比23.5%増)、営業利益20億円(同25.7%増)、経常利益19億円(同23.2%増)、最終利益12億円(同48.6%増)、EPS42.20円を見込む。従来予想からは変更はない。

・売上高:130億円(同23.5%増)
・営業利益:20億円(同25.7%増)
・経常利益:19億円(同23.2%増)
・最終利益:12億円(同48.6%増)
・EPS:42.20円

計画に対する進捗率は、売上高22.5%、営業利益40.9%、経常利益42.6%、最終利益43.4%となっている。

・売上高:22.5%
・営業利益:40.9%
・経常利益:42.6%
・最終利益:43.4%

株式会社ドリコム
http://www.drecom.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ドリコム
設立
2001年11月
代表者
代表取締役社長 内藤 裕紀
決算期
3月
直近業績
売上高108億円、営業利益22億8100万円、経常利益21億9200万円、最終利益11億5900万円(2023年3月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3793
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