ネクソン、6月中間決算は『アラド戦記モバイル』のヒットで売上収益は過去最高を達成 営業利益も4%増の612億円 マホニー社長のコメントも

ネクソン<3659>は、本日(8月9日)、2022年12月期 第2四半期累計(22年1月~22年6月)の連結決算(IFRS)を発表し、売上収益1751億5600万円(前年同期比21.4%増)、営業利益612億0400万円(同4.2%増)、税引前利益988億9900万円(同27.7%増)、最終利益649億6800万円(同18.1%増)だった。

・売上収益:1751億5600万円(同21.4%増)
・営業利益:612億0400万円(同4.2%増)
・税引前利益:988億9900万円(同27.7%増)
・最終利益:649億6800万円(同18.1%増)

同社では、複数の主力タイトルの成長に加え、3月24日に配信を開始した『アラド戦記モバイル』(Dungeon&Fighter Mobile)の貢献により、過去最高の第2四半期の売上収益を達成した、としている。従業員の増加や定期昇給、ボーナスなど人件費が増えたほか、『アラド戦記モバイル』の広告宣伝費とサーバー関連費用の増加などがあったものの、増収効果で吸収した。

 
■オーウェン・マホニー社長のコメント
当社は、 第2四半期において過去最高の売上収益を記録しました。これは、 素晴らしいゲームとトップクラスのライブ運用力の組み合わせによるものです。当社は、 バーチャルワールドが直線的ではなくとも着実な速度で成長し、 業績が停滞している期間がある場合、 新たな成長フェーズに入ることが多いと考えています。韓国の『 メイプルストーリー』、中国及び韓国の『アラド戦記』 シリーズの業績が向上したことにより、 この考えが正しいことを再確認することができました。

ネクソンはインフレ、 為替及びサプライチェーンの問題等による混乱に耐え得るように事 業を構築しているユニークで強靭な企業です。 主要タイトルの安定的な売上収益により、 開発中の新規タイトルを仕上げるための時間とクリエイティブ面で の自由を得ることができます。

 

■韓国
『サドンアタック』(Sudden Attack)が前年同期比で減収となったものの、『EA SPORTS FIFAONLINE4』が 過 去 最 高 の 売 上 収 益 を 更 新 し、『メ イ プ ル ス ト ー リ ー』(MapleStory)や『ア ラ ド 戦 記』(Dungeon&Fighter)が成長したことから、PCオンラインゲームの売上収益は前年同期比で大幅に増加した。『メイプルストーリー』(MapleStory)については、4月の19周年アップデート及び6月の夏季アップデートの好評により、アクティブユーザー数、課金ユーザー数、ARPPUがすべて前年同期比で増加した。モバイルゲームは、『アラド戦記モバイル』(Dungeon&Fighter Mobile)及び『ブルーアーカイブ』(Blue Archive)の増収寄与や、『EASPORTS FIFA ONLINE4M』が過去最高の売上収益を更新したことから、売上収益は前年同期比で大幅に増加した。これらの結果、韓国全体では、過去最高の売上収益を達成した。

■中国
主力PCオンラインゲーム『アラド戦記』(Dungeon&Fighter)の成長により、売上収益が前年同期比で増加した。『アラド戦記』(Dungeon&Fighter)については、4月21日に実施した労働節アップデートにおけるパッケージ販売がユーザーに好評だったことから、売上収益は前年同期比で増加した。前四半期に引き続き、短期的な売上獲得よりもユーザーエンゲージメントの向上に注力した。その結果、6月16日に実施した14周年アップデート及びレベルキャップ開放の好評により、ユーザー指標には着実な改善が見られており、アクティブユーザー数及び課金ユーザー数は、季節性にも関わらず、前四半期比で増加した。

■日本
『カウンターサイド』(CounterSide)の増収寄与があったものの、『TRAHA』及び『V4』の減収により、売上収益が前年同期比で微減となった。
北米及び欧州においては、『Choices: Stories You Play』及び『メイプルストーリー』(MapleStory)が減収となったものの、『メイプルストーリーM』(MapleStory M)及びその他新作ゲームの貢献により、売上収益が前年同期比で増加した。

■その他の地域
『メイプルストーリー』(MapleStory)シリーズ及びその他新作ゲームの貢献により、売上収益は前年同期比で大幅に増加した。

費用面では、従業員数の増加や定期昇給、ボーナスの増加に伴う人件費の増加や、『EA SPORTS FIFA ONLINE4』に係るロイヤリティ費用の増加、『アラド戦記モバイル』(Dungeon&Fighter Mobile)などのモバイルタイトルの成長に伴うサーバー費用の増加により、売上原価は前年同期比で増加した。販売費及び一般管理費は、モバイルゲームに係るプラットフォーム費用の増加や、主に『アラド戦記モバイル』(Dungeon&Fighter Mobile)のプロモーションによる広告宣伝費の増加、及び従業員数の増加や定期昇給、ボーナスの増加に伴う人件費の増加により、前年同期比で増加した。

その他の費用については、Embark Studios ABが開発を進めるタイトルのリリース時期の見直しに伴い、『ARC Raiders』のIPに係る減損損失約22億円を計上したことにより前年同期比で増加した。また、第2四半期において外貨建ての現金預金等について為替差益が発生したことにより、前年同期比で金融収益は増加した。法人所得税費用は、税引前四半期利益が前年同期比で増加したことにより前年同期比で増加した。

報告セグメントの第2四半期累計の業績は、次のとおり。

① 日本
第2四半期累計の売上収益は22億8700万円(同3.3%減)、セグメント損失は58億3200万円(前年同期は47億3400万円の損失)となった。

② 韓国
第2四半期累計の売上収益は1644億6000万円(同25.0%増)、セグメント利益は733億1400万円(同14.8%増)となった。韓国セグメントの売上収益には、子会社であるNEXON Korea Corporationの傘下にあるNEOPLE INC.の中国におけるライセンス供与に係るロイヤリティ収益が含まれる。

③ 中国
第2四半期累計の売上収益は16億1800万円(同6.1%減)、セグメント利益は7億9400万円(同23.2%減)となった。

④ 北米
第2四半期累計の売上収益は61億円(前年同期比24.2%減)、セグメント損失は21億7600万円(前年同期は7億8100万円の利益)となった。

⑤ その他
第2四半期累計の売上収益は6億9100万円(前年同期比19.6%増)、セグメント損失は26億2500万円(前年同期は22億8100万円の損失)となった。


■第3四半期累計の業績見通し
第3四半期累計の業績は、売上収益2711億9500万円~2791億9400万円(同23.2%増~同26.8%増)、営業利益913億4600万円~978億3900万円(同3.1%増~同10.5%増)、税引前利益1300億6400万円~1365億5800万円(同3.4%増~同8.5%増)、最終利益865億2700万円~913億6300万円(同6.5%減~同1.6%減)を見込む。

・売上収益:2711億9500万円~2791億9400万円(同23.2%増~同26.8%増)
・営業利益:913億4600万円~978億3900万円(同3.1%増~同10.5%増)
・税引前利益:1300億6400万円~1365億5800万円(同3.4%増~同8.5%増)
・最終利益:865億2700万円~913億6300万円(同6.5%減~同1.6%減)
・EPS:98.58円~104.09円

株式会社ネクソン
http://www.nexon.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ネクソン
設立
2002年12月
代表者
代表取締役社長 イ・ジョンホン(李 政憲)/代表取締役CFO 植村 士朗
決算期
12月
直近業績
売上収益4233億5600万円、営業利益1347億4500万円、最終利益706億0900万円(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3659
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