ぶどう、写真×ブロックチェーンDXを実施 作品の付加価値の向上を目指す



ぶどうは、8月10日、写真家 小串 周三氏と共同で、ICタグの持つユニークIDと写真作品のエディションナンバー(限定番号)をブロックチェーン上に記録して相互参照する事で、自己発行枚数の証明とともに第三者による不正な複製をより困難にする仕組みを確立したと発表した。

この仕組みを用いて2023年3月仏国パリ現物アート展に出展する作品で実用化を開始する。

アート展はフランス・パリ右岸16区のLINDA FARRELL GALERIEで開催される。作品はロシア革命時代の詩人ブロークの部屋に佇む現代に生きる一人の若い女性が、自身のルーツから社会に対して物言いにくい風刺を織り交ぜたファインアート・フォトグラフィー。

作品にエディションナンバー(限定番号)を付与して30枚限定で制作され、ブロックチェーン上にメッセージを刻む事で、デジタル空間に半永久的に作者の意図も併せて残すことができる。

【写真×ブロックチェーンのDXに取り組む背景】
昨今、写真は最もデジタル化の恩恵を受けた分野の一つ。その一方、複製や共有が容易な写真であふれる現在においては、個々の作品の価値は希薄化しています。写真作品を所有する事の相対的価値が低くなり、写真家という専業の立場としては作品が埋もれ、アート作品を提供する事による対価性を維持する困難さが増していく。

複製を防ぎ、かつデジタルアートと現物アートの両分野に挑戦すること、これは写真家にとって作品の付加価値を取り戻すための切実なる挑戦であると言える。

なお同作品は、2021年11月にぶどうと共同で、ブロックチェーン上に作品が半永久的に存在し続けるフルオンチェーン書き込み技術を開発したNFT-Drive(特許出願中、開発者:中島 理男氏)を用いて、現物作品よりも先にNFT作品として発行した新しい試みにも取り組んでいる。


NFT作品URL https://grape.ne.jp/nft/1/