gumiのブロックチェーン子会社、「Spacemesh」にマイナー参加、ノード運営を開始 有力チェーンとの連携着々


gumiは<3903>のブロックチェーン子会社gumi Cryptosは、9月9日、新たなコンセンサスプロトコル「Spacemesh」にマイナー※1として参加し、ノード運営※2を開始したと発表した。Spacemesh は、Proof of SpaceTime(PoST)プロトコルを用いたブロックメッシュ構造※3をベースとした分散型プラットフォームとなる。

これまでビットコインやイーサリアムで利用されているProof of Work(PoW)という仕組みにおいて、マイナーは高価なGPUや専用ハードウェアを利用しマイニングと呼ばれる作業を行い報酬を得てきた。一方で「Spacemesh」はHDDやSSDといった"ディスクドライブの容量"を提供することでマイニングに参加できるというもの。スペースの提供時間に基づいて報酬が分配される。

自宅の PC で実行するように設計し、逆に専用のクラウド サーバーや専用のハードウェア では動作しない仕組みになっていることや、PoWに比べて消費電力も少なく済み、環境への負荷が低いのも特徴だ。



Spacemesh は、Proof of SpaceTime(PoST)プロトコルを用いたブロックメッシュ構造※3をベースとした分散型プラットフォーム。マイナーは個人のコンピューターの余剰ディスクスペースを使用することでプロトコルに参加でき、そのスペースの提供時間に基づいて報酬が分配される。

Spacemesh のプロトコルは、高いトランザクションスループットを実現させるため、ビットコインのようなProof of Work(PoW)※4をベースにするプロトコルと比べてマイニングにおけるエネルギーコストを低く抑えることが可能となっている。

gumi Cryptosは、かねてよりSpacemesh(Unruly Technologies Ltd.)と戦略的パートナーシップを結んでいるものの、一層の関係強化等を企図し、今般ノード運営に参加することとなった。

gumiグループは、本件以外にも既に複数のノード運営に参加しており、今後とも分散型ネットワークの構築とブロックチェーン領域の産業発展に貢献していく方針、としている。

※1  マイナー…ネットワークに接続し、トランザクションが正しいかを検証するノード(コンピューター端末)の運用者のこと。Spacemeshにおいてはスメッシャーとも呼ばれ、ブロック生成のたびに報酬が得られる仕組みとなっている。

※2 ノード運営…ネットワーク上での取引承認の合意形成が正常に稼働する状態を担保すること。

※3 ブロックメッシュ構造…ブロックチェーンのようにブロックが一つずつ鎖状に連なるのではなく複数の方向に連なりメッシュ構造を構築する。

※4 Proof of Work(PoW)…暗号資産のマイニングにおけるコンセンサスアルゴリズムの一種で、コンピュータを用いて演算作業を行い、その計算量に比例してトークン報酬量が変動することから、多くの電力消費を促す傾向にある。