業績V字回復を果たしたブシロード株主総会レポート 1時間以上にわたって行われた質疑応答もお届け 個別作品から業績、内部管理まで幅広い関心

ブシロード<7803>は、9月27日、第16期(2022年6月期)の定時株主総会を東京都内にある飛行船シアターで開催した。2022年6月期の事業報告と決算報告、決算書類の承認を行ったあと、取締役7人、監査役2人の選任などを行った。株主からの質疑応答に多くの時間をとるため、事業報告と計算書類の説明は簡易に行われた。株主からの関心は高く、質疑応答はサービスやプロダクトのことから内部管理に関連することまで1時間以上にわたって行われた。

昨年2021年6月期の決算は、2億8400万円の最終赤字だったこともあり、木谷高明会長(当時)が「スターダム」所属のスターライト・キッド選手からビンタで喝を入れられるなど大荒れな(?)株主総会となったが、今年は宣言どおりの黒字転換を達成し、平和裏に終えた。

 

事業報告と計算書類

木谷高明社長が株主総会開催を宣言した後、事業報告と計算書類を報告した。簡易な報告だったため、この記事では過去の決算記事を再編集しつつ、決算についてまとめた。この期の連結業績は、売上高419億6600万円(前の期比28.9%増)、営業利益33億9000万円(同885.5%増)、経常利益51億1300万円(同777.1%増)、最終利益35億0800万円(前の期は2億8400万円の損失)だった(前の期は11ヶ月決算となるため、比較は参考値)。売上、利益とも過去最高となった。

・売上高:419億6600万円(同28.9%増)
・営業利益:33億9000万円(同885.5%増)
・経常利益:51億1300万円(同777.1%増)
・最終利益:35億0800万円(同2億8400万円の損失)

業績回復をリードしたのはデジタルIP事業だった。音楽ライブなどが新型コロナの影響を受けて苦戦する中、『ヴァイスシュヴァルツ』などトレーディングカードゲームを中心に国内外でシェア拡大に取り組んだ成果が出てきたとのこと。また新型コロナの影響を受けたライブIPについても回復基調に入ってきた。


【デジタルIP事業】

デジタルIP事業は、TCG(トレーディングカードゲーム)部門、ゲーム部門、MD(マーチャンダイジング)部門、メディア部門の4部門が属している。売上高317億3900万円、セグメント利益34億3800万円となった。

■TCG
・売上高:52億9600万円(同75.1%増)
「ヴァイスシュヴァルツ」における当四半期に発売した英語版の商品が好評を博し海外売上が増加した。四半期として過去最高の売上高を更新した。

■メディア
・売上高:4億2100万円(同23.7%減)
広告代理店事業や書籍関連の売上が減少し、軟調に推移した。

■MD
・売上高:11億5500万円(同11.1%増)
大型音楽ライブ開催によりライブグッズ売上が増加した。カプセルトイも前四半期に続き好調だった。

■ゲーム
・売上高:31億6100万円(同55.1%増)
「収益認識に関する会計基準」による顧客のアイテム見積もり利用期間の見直しを行い、繰り延べていた売上を計上した。


【ライブIP事業】
ライブIP事業は、音楽部門、スポーツ部門の2部門が属している。売上高102億2700万円、セグメント損失4700万円となった。

■音楽部門
・売上高:12億6100万円(同22.7%増)
富士急ハイランドでの大型音楽ライブのほか、イベントや舞台、朗読劇を開催し売上を積み上げた。音楽・映像ソフトは「バンドリ!」、「D4DJ」など自社IPを中心に多数発売、デイリーセールスランキング1位獲得など堅調に推移した。

■スポーツ部門
・売上高:15億6500万円(同3.2%減)
「新日本プロレス」では、PPV(ペイパービュー)などのコンテンツ売上が好調に推移するも、興行売上が伸び悩んだ。「スターダム」では、当四半期に開催した興行の中で満員となった大会もあり、グッズ売上なども含め全体的に好調だった。




【2023年6月期の見通し】
続く2023年6月期の業績は、売上高500億円(前期比19.1%増)、営業利益35億円(同3.2%増)、経常利益35億円(同31.5%減)、最終利益23億円(同34.4%減)を見込む。後の質疑応答で「ホップ・ステップ・ジャンプ・ジャンプ」というイメージを持っているとコメントしたように、「ホップの年」「仕込みの年」と位置づけているという。

・売上高:500億円(同19.1%増)
・営業利益:35億円(同3.2%増)
・経常利益:35億円(同31.5%減)
・最終利益:23億円(同34.4%減)
・EPS:70.97円

計画の前提は、主力のトレーディングカードゲームのさらなる成長とライブIP事業の復調で増収が見込まれる一方、既存IPのテコ入れと再成長、新規IP・プロジェクトへの先行投資も行うため、費用負担が増える。すでに発表済みの『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』の大規模なリニューアル計画もそれに含まれる。

「下降気味にあるIPを反転させるのはどうしても費用がかかるし、新規IPやプロジェクトを立ち上げるときも同様だ」 これがリニューアル費用が大きくなる理由だ。さらに人件費のほか、アニメも含めた広告宣伝費が増える。さらにゲームアプリやカードの開発費、イベント開催に関連した費用も収益を圧迫する。

また、経常利益については、営業利益と同水準になると想定しているそうだ。円高に触れる可能性を想定し、前期に発生した為替差益が今期はなくなること、そして、J-LODの助成金が一部発生することから営業外収益と営業外費用で差し引きゼロになると想定している。

  

役員人事

続いて取締役と監査役の人事については以下のとおり。

■役員人事選任
・木谷高明
・橋本義賢
・広瀬和彦
・村岡敏行
・桶田大介(社外取締役)
・稲田洋一(社外取締役)
・水野道訓氏(新任、社外取締役)


■監査役選任
・森瀬教文(常勤)
・山田真哉(社外監査役)
・水野良(社外監査役)

なお、議案はすべて原案通り賛成多数で承認可決された。

 

時間いっぱいまで行われた質疑応答

決議前に行われた質疑応答は以下のとおり。1時間以上にわたって質問を受け付けていた。株主からの質問も絶えることはなかった。

Q.株主還元として配当と自社株買いは、今後どういったバランスでやっていく考えか。
(木谷氏)今回初めて配当を行い、自社株買いは過去に2回行った。今後も会社やマーケットの状況を見つつ、機動的に行っていきたい。ただ、当社はまだ成長過程にあるので、成長資金の確保が第一と考えている。配当を物足りないと感じる方もいらっしゃるかもしれないが、配当以外の金額については当社の成長に投資していると捉えてもらいたい。

Q.『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』の舞台について、当初は男性限定と女性限定の公演があったが、いまは女性のみとなっている。その理由を教えて欲しい。
(木谷氏)個人的にこの作品は多くの女性にも支持されると考え、女性限定の公演を作りたかったことが背景にある。女性だけでなく、男性限定の公演も用意したが、女性公演は多くの方にご来場いただき、非常に盛り上がったため、男性の方には申し訳なかったが、女性公演のみを残した。

Q.(続けて)女性限定公演の日とキャストの誕生日が重なっていることが2回あった。不満に思っている人も少なくないので、日程を考慮してほしい。
(木谷氏)誕生日を含めた記念日について今後は配慮したい。

Q.『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル2 MIRACLE LIVE!』の表記を見ると、制作はブシロードになっている。これまでと異なり、開発もブシロード主体でも行っていくという意味なのか。
(木谷氏)本作については、パブリッシャーがブシロード、開発は別の会社になる。当社はアニメやゲームになる前の2010年から『ラブライブ!』に関わり続けていることもあり、他社IPではあるものの、自社IPのように接している。素晴らしいゲームになると確信しているので、ぜひ応援していただきたい。

Q.飛行船シアターの取得形態について教えて欲しい。
(木谷氏)飛行船シアターは購入による取得であり、取得後、内部を改装した。音響が非常に良く、どこからでも舞台が見やすいシアターとなっている。飛行船シアターは、ブシロードミュージックが保有、劇団飛行船が運営を受託している形となり、当社グループでの使用のほか、外部の会社にも貸し出しをしている。外部からの引き合いも増えており、稼働率はかなり高い。

Q.プロレス事業について。新日本プロレスとスターダムの向こう1年の海外展開について教えて欲しい。日本は空前の円安が、海外で事業展開するのはチャンスであり、為替の見通しについてもあわせてお願いしたい。
(大張氏)まず、前提となる為替の円安はすぐに解消することは難しいと見ている。その中でイギリス大会、アメリカでNY大会と現在発表しているだけでも、数千人規模の大会を開催する。そのなかでスターダムの選手が出場する試合もある。新日本プロレスは、新型コロナ禍においては有観客の大会はゼロだったが、今期はすでに10大会以上やっており、これから増やしていく。スターダムは、海外での単独大会は直近ではやっていなかった。まずは、新日本プロレスのファンの方々にスターダムを見ていただき、ゆくゆくは単独での興行もやりたい。より広くの方に知っていただくために、番組販売などに関して新日本プロレスにはノウハウもあるので、一緒になって努力していきたい。

Q.『アサルトリリィプロジェクト』について、ブシロードを中心にやってきたが、ゲーム運営から外れた。外れた理由と今後の展開を教えて欲しい。
(木谷氏)『アサルトリリィプロジェクト』については、女の子が活躍するコンテンツであり、出演声優たちがキャラクターに扮した姿で舞台を行い、熱心なファンに集まっていただき、その熱量をもってアニメやゲームを展開する考えだった。その過程の中でゲームの売上が徐々に下がってきたこともあり、プロジェクトの将来を考えると、当社が降りることが望ましいと考えた。今度開催されるブシロード15周年記念ライブには「一柳隊」にも出演をお願いしており、当社としても引き続き応援していきたい。

Q.『from ARGONAVIS(フロム アルゴナビス)』について、木谷社長が陣頭指揮をとることになった。キャラクターとしての展開が女性向けは独特のノウハウが必要だが、現在の体制はどうなっているのか。
(木谷氏)スタッフに関しては、チームとして半数以上が女性である。女性向けというより、女性寄りのコンテンツは、絵が大事になるため、当初は少し絵が今風ではなかった部分があったが、少しずつ変えている状況にある。自分の役割は、チームの雰囲気づくりと、グループとの連携を進めていくことにある。その一つとして、『ヴァイスシュヴァルツ ブラウ』での参戦などがある。女性スタッフは、主にファンサービスに関して担当し、音楽を担当するプロデューサーと女性スタッフが中心になって動かしている状況である。

Q.人材確保に関連して、従業員の給与水準の妥当性および賞与などの基準についてはどうか。また、従業員に対する木谷社長の思いを教えてほしい。
(橋本氏)人事制度については、当社はグループ内での連携や協力関係が必要なため、グループ内で縦の壁をできないように工夫している。また、新型コロナ前の話になるが、500人以上の社員を集めて新年会をやったこともあった。このほか、ストックオプションも出している。

(木谷氏)給与だけ見ると低いと思われるかもしれないが、若い人を中心に引き上げている。創業2年目から3年目には従業員に株を持ってもらったり、ストックオプションも2~3回出した。社員に対する思いとしては、徹底的な若返りをすべきと考えている。世の中の変化が激しいため、若くなるほど変化への対応力があるからである。また、30代、40代以上の社員にも若くあって欲しいと考えている。何らかの現場に関わっていることが若さを保つ上で大事だと考えている。

Q.ライブの応募については、CDに抽選券を付けていることがあるが、CD発売時にはどのライブが対象かわからず、後日判明するものが多い。買う側からすると困ってしまうので、改善してほしい。またライブでのプレミアムシートの範囲が年々広がっており、高いと感じることもある。どう認識しているのか考えを聞きたい。
(木谷氏)ご指摘のとおりだ。イベント申込券をCDに付けているが、できるかぎり申し込めるライブがわかる状態でCDを販売したい。こうなってしまうのは、ライブの発表とCD発売のサイクルが合っていないためであり、可能な限り両者のサイクルを合わせ、改善していきたい。

また、プレミアムシートについては価値を保てるような配置にすべきと考えている。これは自分の一存で変えられるものではないが、改善の方向で現場と話し合っていきたい。プレミアムシートなのに見づらい場所がある場合は改めて現場と議論する。今度開催する15周年記念ライブは、その意味でもプレミアムシートは用意しなかった。どの席にいようが等しく応援してもらいたいと思っているからである。また、バンドの開催費用は普通の声優ライブよりも費用がかかるため、節約のための企業努力も行いたい。

Q.中期経営計画の売上と営業利益の達成スケジュールについて教えて欲しい。
(木谷氏)当社グループの既存事業については、損益分岐点にある事業が多い。それを改善・整理する必要が出てきており、今期中に見極めたい。中期経営計画の達成イメージは、ホップ・ステップ・ジャンプ・ジャンプであり、今期中にメリハリをつけ、来期には伸ばすところは伸ばしていく。成長の中核はやはりトレーディングカードゲームであり、ここ数年の伸び率もトレーディングカードゲームがもっとも高い。国内よりも海外が伸びており、アプリゲームやグッズの海外展開も同時に進めていく。メリハリを付けて来期以降に伸ばしつつ広げていく。

Q.足元の景況感とエンタメビジネスについての見解を教えてほしい。エンタメビジネスは、景気の影響を受けづらい印象だが、どう考えているのか。
(木谷氏)ここ数年、景気や為替、地政学的リスクなどを気にしなくて良い時代が続いていた。トレーディングカードゲームで困っているのは製造であり、迅速にリリースできない状況になっている。以前では滅多になかった発売延期もでている。事業に関連する法令や環境規制も厳しくなっており、10年前、20年前に比べて企業経営が難しくなっていると感じる。その一方で、面白くなっている部分もでている。円安のデメリットを消しつつ、メリットを活かせば、業績は伸ばせるからだ。

景況感に関しては悪化するだろうと見ている。円安のデメリットが目立つほか、新型コロナ関係の補助金が終わりつつある。国内を見ると、海外の工場の国内回帰の動きがでており、輸出拡大につながるだろう。企業は生き残るために必死に考えており、変化に対応する姿勢をとっている。またインバウンドも徐々に戻ってきた。カードゲームのショップでも日本のアニメが世界中で見られるようになって、エンタメファンが来日した時、トレーディングカードゲームが非常に売れるという話も出るようになっている。その意味で、国内エンタメに限ると悪くないのではないかと感じている。景気が悪化すると円安も止まる可能性があるが、我々は環境に対して対応していくしかない。

そのなかで商品クオリティを上げていくことが大事だ。ここ2年ほどトレーディングカードゲームの開発に力を入れており、「カードファイト!! ヴァンガード」のアニメも前に比べるとかなり良くなった。また、データをご覧になるとわかるが、広告宣伝費が下がっている一方で、販促に力を入れている。よりお客様に近いところでの取り組みが大事である。

Q.ダイバーシティに関する取り組みを教えてほしい。女性や非日本人を役員に入れない理由についても教えてほしい。
(橋本氏)人材に関しては性別、国籍、学歴を問わずに採用を行っている。ダイバーシティに対応した体制になっていくべきであると考えているが、執行役員に女性が1名いるのみであり、これは課題として認識している。社員の男女比は約40%が女性であり、グループ全体で外国人も在籍している。グローバルに対応した体制に整ってきているが、ガバナンスの観点からは課題があると認識している。

(木谷氏)外国人の管理職も生まれており、いずれ執行役員になるスタッフもでてくるだろう。女性についても同様だ。世の中の風潮に無理して迎合する必要はないと考えている。海外比率を高めていくとともに、自然にその方向に向かうべきだと考えている。取締役は若い人が少ないが、執行役員には20代のスタッフもいる。女性も含めて若手や外国人の抜擢を進めていきたい。

Q.(続けて)理想とする状態の達成にはどのくらいのスパンを考えているのか。
(木谷氏)エンタメビジネスでは経験しないと成長しない。それは成功体験だけでなく、失敗も経験しないと成長しない。おそらく6年はかかる。若い人を抜擢して成長をうながしたい。

Q.ブロッコリーとの関係について教えて欲しい。
(木谷氏)良好な関係にある。『ヴァイスシュヴァルツ ブラウ』に『うたの☆プリンスさまっ♪』が参戦しますし、『デ・ジ・キャラット』に関しても協力して展開している。女性寄りのコンテンツについては、当社よりも多くのノウハウがあるので、教えていただきつつ、可能なところは一緒にやりたいと考えている。良い関係を続けつつ、お互いに成長できたらと考えている。

Q.ゲームの金額設定について聞きたい。課金のハードルが上がっていると感じている。価格設定は売上が最大化される設定なのか。他社と大きく違うわけではないが、リアルのカードで9枚パックが400円で買える。10連ガチャの価格はかなり高いと感じている。
(宮崎氏)アプリゲームの価格は、他社と同じ水準に合わせて設定している。業界の状況が変わるようであれば、そちらに合わせていくことになるだろう。ゲームの内容やコンテンツ次第で変わる。お客様に遊んでいただけるような価格設定も考えていきたい。

Q. ブシロードウェルビーに関して、プロレスラーが教えるのが売りになるだけでなく、引退するレスラーのセカンドキャリアにもなるのでは。
(大張氏)差別化要素がいくつか考えられるが、地域に根付いたサービスにしたいと考えている。最近、短時間で利用するフィットネスが流行っているが、当社ではブシロードウェルビーに行くこと自体がエンタメになるようにしている。スターダムや新日本プロレスの選手とコラボして、トレーニングのやり方を紹介するポスターに選手の写真を貼っている。トレーニングルームでは、新日本プロレスの選手の入場曲がBGMとして流れている。その他にも、キッズ向けのプロレス講座、The Third Generation Clubとの連携、若手選手の早期デビューを促すような取り組みも行っている。

(木谷氏)フィットネス業界は非常に競争が激しい。闇雲に広げることは考えていない。ひとつひとつの店舗におけるサービスクオリティを上げることが大事であり、今後はライオンマークのプロテインなどブシロードウェルビーとしての新しい取り組みもでてくるだろう。

Q.バンドリ!のラジオは、優れたコンテンツだと思っている。多数展開していたラジオが先に集約され、これによって、リアルバンドであるバンドリ!に対する愛着が減るのではないかと懸念している。
(根本氏)バンドリ!では曜日ごとに各バンドのラジオをやっていたが、集約することにした。その意図としては、毎日ラジオで分散して情報発信していくより、多くの方に聴いていただけるラジオ局に絞った方がいいのではないかと考えた。集約したことでコストが下がるが、その分はミュージックビデオなどのクオリティアップに力を入れている。またリアルバンドとのコミュニケーションをとる場として、トークイベントなども企画している。

(木谷氏)コンセプトを変えて、ラジオは増やすことも検討している。同じことを続けていると、どうしてもマンネリ化してしまう。一旦縮小してまた広げることも考えている。

Q.株主名簿の男女比率はどうなっているのか。またカードゲームにおける売上の男女比率は。
(村岡氏) 株主名簿の男女比率に関してプライバシーの問題もあるので、お答えは差し控えたい。

(木谷氏)トレーディングカードゲームについての売上の女性比率は、『ヴァイスシュヴァルツ』、『カードファイト!! ヴァンガード』ともにまだ低いが、『ヴァイスシュヴァルツ ブラウ』では5割を目指している。女性にもカードゲームを楽しんでもらいたい。店舗サイドでも、女性が入りやすくなるように努力をしている。女性ファンが増えれば、カードゲーム市場も一段と大きくなるはずである。
 

▲株主総会終了後は「スターダム」の岩谷麻優選手が登壇し、自伝に基づく映画や、新日本プロレスとの合同興行などをアピールした。

 

▲『from ARGONAVIS(フロム アルゴナビス)』より、ブシロードグループの声優事務所「響」所属の日向大輔さんと伊藤昌弘さんがライブツアーや来年リリース予定の新作ゲームのアピールを行った後、『流星雨』を熱唱し、会場を魅了した。株主はコンテンツについては知っていても、実際に触れたことがないという人が少なくないので、いい機会になったのではないか。

株式会社ブシロード
http://bushiroad.com/
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会社情報

会社名
株式会社ブシロード
設立
2007年5月
代表者
代表取締役社長 木谷 高明
決算期
6月
直近業績
売上高487億9900万円、営業利益33億8500万円、経常利益45億300万円、最終利益20億5000万円(2023年6月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
7803
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