enish、第3四半期(1~9月)決算は1.3億円の営業赤字を計上 継続率の低い『かのぱず』は来年1月25日でサービス終了に

  • enish<3667>は、10月28日、2022年12月期の第3四半期累計(1~9月)の決算(非連結)を発表、「収益認識に関する会計基準」を適用したことで前年同期比較は開示されていないが、各利益項目とも赤字計上となった。

    売上高32億5600万円(前年同期31億6200万円)
    営業損益1億3800万円の赤字(同8900万円の黒字)
    経常損益1億6700万円の赤字(同6100万円の黒字)
    最終損益1億8400万円の赤字(同5000万円の黒字)

    2月にリリースした『進撃の巨人 Brave Order』(『ブレオダ』)が累計300万ダウンロードを突破しており、業績に大きく貢献した。2023年にはTVアニメ新シリーズの放送が決定しており、引き続きゲーム内のさらなる活性化を図るため、出演人気声優を起用した公式放送を行い、番組とゲームで連動した企画の実施や機能改善など、引き続き魅力的なイベント施策を行い、収益寄与につなげていく。

    前期にリリースした『彼女、お借りします ヒロインオールスターズ』(『かのぱず』)は、継続率が低いことからアクティブユーザーの減少もあり、収益貢献が限定的となった。なお、先日26日に本作のサービスを2023年1月25日12時をもって終了することを発表している。

    リリース2年目を迎えた『五等分の花嫁 五つ子ちゃんはパズルを五等分できない。』は、累計800万ダウンロードを突破し、引き続き業績に貢献した。2周年施策や書き下ろしイラストの充実など、引き続き魅力的なイベント施策を行い収益寄与につなげていく。

    リリース12年目を迎えた『ぼくのレストラン2』と『ガルショ☆』は、12周年施策やコラボレーション施策などが好調に推移し、引き続き売上収益に貢献した。

    また、アニメ『ゆるキャン△』初となるスマートフォンゲーム『ゆるキャン△ つなげるみんなのオールインワン!!』を2022年秋のリリースに向けて鋭意開発を進めた。さらに、『De:Lithe』のゲームシステムをベースにトークンエコノミーやNFTを搭載した「Play to Earn」モデルの新しいタイトルとして、De:Lithe×GameFi プロジェクト『De:Lithe Φ(ディライズファイ)』の開発を進めている。

    なお、収益構造の最適化の観点から、非連結子会社である中国子会社(Enish China Limited.)の縮小を行った。本取り組みにより、現地の人件費やその他経費の圧縮が図られたが、第3四半期累計期間において、退職する従業員の転職支援金として、子会社整理損1400万円を特別損失として計上している。

    ■2022年12月期の業績予想は引き続き非開示
    2022年12月期通期の連結業績予想については引き続き非開示。エンターテインメント事業を取り巻く環境は変化が激しく、同社の事業も短期間に大きく変動する可能性があることなどから、信頼性の高い業績予想数値を算出することが困難なため、としている。

株式会社enish
http://www.enish.jp/

会社情報

会社名
株式会社enish
設立
2009年2月
代表者
代表取締役社長 安徳 孝平
決算期
12月
直近業績
売上高35億800万円、営業損益12億600万円の赤字、経常損益12億6500万円の赤字、最終損益13億7400万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3667
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