【決算レポート】コロプラ、第4四半期(7~9月)は3周年施策が奏功の『DQウォーク』がけん引役に 新分野の「XR/メタバース」と「ブロックチェーンゲーム」に注力

柴田正之 編集部記者
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コロプラ<3668>の2022年9月期の第4四半期(7~9月)の連結決算は、一部既存ゲームの配信期間の長期化に伴って減収となったものの、前年同期は新作『ユージェネ』のリリースなどで広告宣伝費が10億円超に膨らんでいたこともあり、利益率は大きく回復した。

なお、最終利益は繰延税金資産の回収可能性を慎重に検討した結果、法人税等調整額を10億8500万円計上したことなどが影響し、赤字計上となっている。

売上高94億6100万円(前年同期比2.5%減)
営業利益13億6100万円(同27.8%増)
経常利益16億7000万円(同65.7%増)
最終損益3億5900万円の赤字(前年同期4億9400万円の黒字)

エンターテインメント事業は、9月12日に3周年を迎え、その記念施策を展開したほか、新コンテンツ「カジノ」を実装した2019年リリースタイトルの『ドラゴンクエストウォーク』が前年同期をも上回る好調な推移となった。

また、同様に周年施策を実施し、他社人気IPのTVアニメ「SPY×FAMILY」とのコラボを実施した『白猫プロジェクト』を含む2014年リリースタイトルも前年同期にはわずかに及ばなかったものの、前四半期比では大きく売上を伸ばす形となっている。

投資育成事業は、複数の投資先のEXITがあったほか、投資先ファンドの損益を取り込んだことなどにより、セグメント認識後、最大の売上高を計上した。

また、第4四半期末の営業投資有価証券残高は103億円と100億円の大台を突破した。

エンターテインメント事業の2023年9月期は、コロプラらしいゲームの創出と新分野への挑戦をテーマに取り組んでいく。スマートフォンゲームとコンシューマーゲームに引き続き注力していくほか、子会社360Channelを通じた「WEBmetaverse」などのXR/メタバース領域と、チーフクリエイターであり、創業者の馬場功淳氏が新会社Brilliantcrypto(ブリリアンクリプト)を通じて取り組むブロックチェーンゲームに取り組んでいく。

スマートフォンゲームの新作パイプラインは7本となっており、うち1本は先日10月26日にリリースした『白猫ゴルフ』となる。

コンシューマゲームの新作パイプラインは9本となっており、子会社MAGES.が得意とするアドベンチャーゲームに特に注力していく。直近では、TVアニメ「サマータイムレンダ」のゲーム化が決定しており、2023年1月26日に発売する予定だ。

新分野のXR/メタバースについては、これまでも子会社の360Channelが独自のWebメタバースシステム「WEBmetaverse」の提供を行ってきているが、この「WEBmetaverse」の機能強化とBtoB領域の強化に取り組んでいく。

そうした中で、2023年1月からスタートのTBS新ドラマとなる日曜劇場「Get Ready!」では、ドラマの世界観を「WEBmetaverse」で再現し、ドラマとの連動企画を実施することを予定している。

ブロックチェーンゲームについては、2022年9月期連結決算と同時に子会社Brilliantcrypto(ブリリアンクリプト)を設立したことを発表した。同社の宮本貴志社長(写真)は、この子会社について、「(コロプラが)ブロックチェーンゲームに本気で取り組むことの表れとして設立した」としていた。

なお、Brilliantcrypto(ブリリアンクリプト)の代表取締役には、前述のとおり、コロプラの創業者で前社長の馬場功淳氏が就任。ブロックチェーン技術または暗号資産、NFTを活用したGameFiなどのサービスの開発および配信を行う予定で、「Proof of Gamingで持続可能なPlay to Earn」を目指すとしている。

一方、投資育成事業は、東アジア・東南アジアを中心とした投資拡大と安定的な収益の獲得をテーマに取り組んでいく。

韓国に現地法人を設立し、東アジアや東南アジアの投資に注力するとともに、引き続きグループ外LPの獲得による投資規模の拡大と最適なポートフォリオの構築を図っていく。

なお、2023年9月期の業績予想については非開示。グループを取り巻く事業環境は短期的な変化が激しいことから、適正かつ合理的な数値の算出が困難であるため、としている。

株式会社コロプラ
https://colopl.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社コロプラ
設立
2008年10月
代表者
代表取締役会長 チーフクリエイター 馬場 功淳/代表取締役社長 宮本 貴志
決算期
9月
直近業績
売上高309億2600万円、営業利益28億5800万円、経常利益32億7600万円、最終利益18億9300万円(2023年9月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3668
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