【イベント】コミュニティの強さが光った今大会…KLab『キャプテン翼』の世界大会「Dream Championship 2022」をレポート

 
KLab<3656>は、12月10日・11日の2日間、オンライン上にて、『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』の世界大会「Dream Championship 2022」の決勝大会を開催した。

「Dream Championship 2022」は、アプリ内のレーティング上位7プレイヤーとや世界4エリアブロックで開催された最終地域予選大会を勝ち上がった選手が対戦し、 全世界で『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』ゲーム内の試合を行い、 No.1プレイヤーを決定する大会となる。

【特設サイト】
https://www.tsubasa-dreamteam.com/dcs/

【決勝大会ハイライト動画】
決勝Day1


決勝Day2


本稿では、決勝トーナメントの模様と共に、プロデューサー大木氏のインタビューを紹介していく。


今年の世界No.1が決まる決勝トーナメント

本大会では、例年同様、予選と決勝いずれもオンラインによる進行が行われた。加えて今年からは、アプリ内で導入されたレーティング制により、2022年8月末時点での上位7プレイヤーも決勝トーナメントに参加していた。

▲開会時には原作者である高橋陽一先生や公式アンバサダーを務めるサッカーインドネシア代表のプラタマ・アルハン選手からも激励が贈られた。

配信も全世界配信ということもあり、では日本語、英語にて配信され、大会を盛り上げる企業として、gol.社やAKRacing社も参加していた。

▲プレゼントキャンペーンにて限定Tシャツやゲーミングチェアなどが提供されていた。

試合内容は、予選から勝ち上がってきた選手ということもありハイレベルな試合が展開されていた。

今大会からは導入されたレーティング制により、2022年8月時点での上位プレイヤーも参加していることもあってか、パスワークを巧みに行い、敵陣にスペースを作り攻め込むなど、多彩な戦術がみられる試合も多かった。

▲本年度から追加された、「観戦」モードでは、得点時に点を決めたキャラクターの能力スペックが表示されるなど、観戦者からみても戦術やどのような攻め方なのかが分かり易い工夫がされていた。

 

 

「Dream Championship 2023」世界チャンピオンは「「FĐ」Lucho9」選手!

セミファイナルではレーティングTOP4の「レオーネ直方」選手とレーディングTOP3の「黄金世代★朗拿度」選手。日本・東アジアブロックの「万太郎」選手とアメリカブロックの「「FĐ」Lucho9」選手の対戦が行われた。

準決勝でも、ハイレベルな争いは繰り広げられ、基本的には均衡的な展開が続いていたが、僅かなチャンスを決め切った選手が決勝に進んでいく結果となった。

▲○「レオーネ直方」選手 対「黄金世代★朗拿度」選手●
前半においてはそれぞれが決めきれずに後半へ行くかと思いきや、前半終了間際にて「レオーネ直方」選手がS・R・Lクロスからファイナルスカイラブハリケーンの連携を決める。後半においても、「レオーネ直方」選手の読みが冴え渡り、ミカエルによる安定した展開によるリードを維持したまま、1-0での勝利となった。

▲○「「FĐ」Lucho9」選手 対「万太郎」選手●
「万太郎」選手が得点を決め、そのまま試合を制するかと思いきや、後半終了ギリギリで「「FĐ」Lucho9」選手が執念の1点を決め、延長戦へ。接戦の延長戦は「「FĐ」Lucho9」選手が冷静に攻めを組み立て、延長戦前半のリードを維持したまま勝敗は決した。

決勝戦は「レオーネ直方」選手、「「FĐ」Lucho9」選手の対戦となった。決勝戦ではお互いの読み合いやパスワークで揺さぶるといった一進一退の攻防が繰り広げられるものの、得点には繋がらず0-0のまま後半戦に移った。

後半に入ると「「FĐ」Lucho9」選手の冷静な試合運びにて、全力サッカーも駆使した火野竜馬のジャンピングドラゴンヘッドで一点をもぎ取った。時間も完全に計算した試合運びにより、「「FĐ」Lucho9」選手がチャンピオンとなった。

▲後半にしっかりとバフも準備した上で繰り出されたジャンピングドラゴンヘッド。火野竜馬は今大会ではストライカーとして起用している選手も多く、今大会の得点王とも言える。

表彰式では、ファイナリストの選手にゲーム内で着用できるオリジナルユニフォームが贈呈され、優勝者である「「FĐ」Lucho9」選手にはトロフィーと高橋陽一先生による本大会の為に描き下ろされたイラストが贈呈された。

▲スポンサーである社からはファイナリストに大会記念モデルのTシャツも贈呈された。

▲優勝した「「FĐ」Lucho9」選手。

大会の最後には、本作ディレクターである上原氏から、「Dream Championship 2023」開催決定の旨と新しい試合形式を採用する旨が発表された。


「Dream Championship 2023」からは個人戦ではなく、チーム戦としての対戦形式となるそうだ。詳細については、今後随時発表していくこととなる。

 

 

コミュニティの強さを感じた2022年…今後も繋がりを意識した取組みを

 

本大会の終了後、gamebizではプロデューサーである大木啓彰氏にミニインタビューを実施。本大会の振り返りや今後の展望について伺ってきた。

――:まず、『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』全体として、今年一年振り返っていかがでしたでしょうか。

これまでは使われるキャラクターに偏りがあった印象があったので、この一年をかけてバランス調整に努めた一年でもありました。

今大会でもそうですが、今年はユーザー様も様々なキャラクターを使用いただくケースが増えてきたのかなと思いましたので、チームマネジメントや戦略性をより楽しんでいただけましたら嬉しいですね。

他には、ユベントスとのコラボキャンペーンを初めて実施させていただいたり、ワールドカップもあることから、代表ユニフォームコラボなども実施させていただきました。

――:今年はワールドカップもあり、サッカーとしても盛り上がりを見せられたということですね。

他の面白い取り組みとして挙げれば、RNG調整があります。RNGというのは対戦中に表示される確率表示になるのですが、ユーザー様からご要望いただくことが多い要素だったんですね。

確率調整になるので、”これが正解”というものが出しづらい部分ではあるのですが、ユーザー様にアンケートで声を聞きながら調整していきました。

――:まさにユーザーと一緒に作り上げていったんですね。

調整しては、アンケートでご意見をいただいて…を繰り返しながら進めていますね。今後もそのような改善は続けていきたいと思います。

――:本大会全体を振り返っていかがでしたでしょうか。

今年からアプリ内にてレーティング制度を導入しました。決勝大会では7名のレーティング上位者が出場しているのですが、そのこともあり、選手それぞれの実力が高いなと感じる試合内容が多く見ることができました。

チームマネジメントにおいても、確固たる作戦を感じる構成であったり、パス回しの精度の高さに驚かされました。

何十手先も見据えたようなパスワークをしており、相手の陣形にスペースを空けるような狙いが、実際のサッカーで用いられるような高度なプレイングを見ることができました。

――:やはりレーティング導入の影響が大きいのですね。

短期決戦でも良い点はあるのですが、勝負は時の運と言われるように、選手の実力以外の要素も強かったりします。ユーザー様が1年間頑張ってきた成果として、集結させたいという思いもあり、レーティング導入をしました。

結果、よりハイレベルな戦いになったと感じるので、選手の方々にも納得感を持ってもらえたら嬉しいですね。

他には、選手の負担にならないような試合進行も意識しました。これまでは試合数も多く、選手の方々には負担も大きかったのですが、決勝トーナメントでは二日間に分けることで、一つの試合に集中できるような進行にしました。

海外の選手だと、時間帯もかなり負担になるので、より専念できるようにと意識しましたね。

――:ちなみに決勝トーナメントで印象に残った部分はありますか。

日本人選手が勝ち残っているのが印象的でした。これまでの大会でも決勝トーナメントの終盤まで勝ち残る選手は少なく、今年に至っては予選ブロックも日本単独ではなく、東アジアと一緒になりましたので、これまでよりも苦戦するのではと思っていました。

蓋を開けてみましたら、準決勝まで2人の選手が勝ち上がっているのをみて、予想に反したのが印象に残っています。

――:大木氏からみると、どういった要素から勝ち上がったと思いますか。

確たるものではないですが、コミュニティの強さも影響があるのかなと思います。本大会でも、「レオーネ直方」選手がお店でみんなと集まって戦っていたりと、年々コミュニティの繋がりの強さを感じます。

▲「レオーネ直方」選手は、懇意にしているお店に集まって試合に参加していた。お店では連盟やコミュニティの仲間達が応援に駆けつけていた。

1人で戦うよりもみんなで戦う方が力になる、というものがやっぱりあるのかなと感じましたね。

――:コミュニティの繋がり、というものですね。そのこともあって、来年の大会ではチーム戦となったのでしょうか。

これまで、出場している選手が”コミュニティや連盟のおかげ”と言ってくださることも多く、また同じ連盟の選手同士での対戦も見ることも多かったです。

そこで、開発でも検討や検証を行った結果、来年からはチーム戦とすることでより選手や観客も楽しんでいただけるのではないかと考えるようになりました。

以前から構想はあったのですが、来年に導入してみようということになりました。

連盟やコミュニティの繋がりが強い作品になりますので、団結して戦っていくというより盛り上がっていただけると思います。

詳細は今後発表させていただきますので、楽しみにしていただきたいです。

――:選手や応援している方々にはどのように楽しんでいただきたいですか。

チーム単位での対戦になるので、どういった組み合わせで戦っていくかなどの駆け引きも面白さとして出てくると思います。

応援している皆様も、ワールドカップのような、贔屓にしているチームやコミュニティが一丸となって戦う姿は、応援にも熱が入ると思います。

実際のスポーツでも、代表戦やクラブチーム戦といったものは盛り上がりますので、楽しんでいただきたいですね。

今まで、連盟やコミュニティにスポットを当てたイベントができていなかったので、より連盟やコミュニティにいる楽しさなどを感じていただきたいですね。

――:最後にメッセージをお願いします。

本作は5周年を迎えましたが、本当にこれまで遊んでいただいたユーザー様のおかげだと思います。

本当に当初から長く遊んでいただている方が多くいらっしゃいます。ゲーム内では、新しいコンテンツをできる限り多く追加していきたいと考えていますし、ユーザー様からただく要望も引き続き改善していきたいと思います。

もちろん、まだ遊んだことのない方でも、今から初めても十分に楽しめるゲームになっています。今年はサッカーという分野でも盛り上がった一年ではありますので、ぜひ一度遊んでいただきたいですね。

――:ありがとうございました。



(C)高橋陽一/集英社

 (C)高橋陽一/集英社・テレビ東京・エノキフィルム
原作「キャプテン翼」高橋陽一(集英社文庫コミック版)

(C)KLabGame

 

KLab株式会社
http://www.klab.com/jp/

会社情報

会社名
KLab株式会社
設立
2000年8月
代表者
代表取締役社長CEO 森田 英克/代表取締役副会長 五十嵐 洋介
決算期
12月
直近業績
売上高107億1700万円、営業損益11億2700万円の赤字、経常損益7億6100万円の赤字、最終損益17億2800万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3656
企業データを見る