サイバーステップ、転換社債と新株予約権で9.94億円を調達 新タイトルやオンクレ運営受託の開発費に充当 希薄化率は19.8%を想定

サイバーステップ<3810>は、この日(1月20日)、マッコーリー・バンク・リミテッドを割当先として第1回無担保転換社債型新株予約権付社債(以下、転換社債)と、第37回・第38回新株予約権を発行し、総額で9億9400万円を調達することを明らかにした。調達した資金のうち、5億円は新タイトルや新サービス関連の追加開発費、4億9400万円をオンラインクレーンゲーム運営受託事業の開発費と運転資金に充当する。追加開発費は『ブラックステラ インフェルノ』に関するものとみられる。また「トレバ」に続く運営受託型のオンラインクレーンゲームの開発も行うようだ。

転換社債は、1個につき額面1000万円で40個発行する。当初の転換価額は1株580円で、潜在株式数は6万89655株となる。下限の転換価額は323円で、その場合の潜在株式数は123万8390株となる。払込予定日は2月6日。利率は0%に設定されている。

第37回新株予約権は、6000個で、新株予約権1個の権利行使につき100株を割り当てる。当初行使価額は1株600円としている。また第38回新株予約権の個数は3000個で、当初行使価額は1株800円。当初行使価額で権利行使されたと想定すると、同社は概算で5億9400万円を調達できるという。こちらも払込予定日は2月6日。

なお、転換社債と新株予約権の潜在株式の合計は158万9655株で、現在の発行済株式で計算した希薄化率は19.79%となる。またマッコーリーは、佐藤類社長とその資産管理会社であるロードランナーより、75万株を上限として普通株式の貸借契約も締結するとのこと。

同社では、オンラインクレーンゲーム「トレバ」のサービス改善やキャンペーンなどで収益改善を図る一方で、「トレバ」に続く収益の柱となる新規サービスのリリース、これまで培った経験や技術力を活用した新規プロジェクトの発足によって早期の収益化を図っていきたい、としている。

サイバーステップ株式会社
https://corp.cyberstep.com/

会社情報

会社名
サイバーステップ株式会社
設立
2000年4月
代表者
代表取締役社長 佐藤 類
決算期
5月
直近業績
売上高74億1600万円、営業損益13億5300万円の赤字、経常損益14億8800万円の赤字、最終利益20億9700万円の赤字(2022年5月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3810
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