ネクソン、22年12月期決算は売上収益3537億円と過去最高 『アラド』や『ブルアカ』『メイプル』『HIT2』など貢献 費用増も増収効果で営業益13%増の1036億円

ネクソン<3659>は、本日(2月9日)、2022年12月期(22年1月~22年12月)の連結決算(IFRS)を発表し、売上収益3537億1400万円(前の期比28.9%増)、営業利益1036億9600万円(同13.3%増)、税引前利益1405億2500万円(同3.7%増)、最終利益1003億3900万円(同12.7%減)だった。

・売上収益:3537億1400万円(同28.9%増)
・営業利益:1036億9600万円(同13.3%増)
・税引前利益:1405億2500万円(同3.7%増)
・最終利益:1003億3900万円(同12.7%減)

既存タイトルの成長及び新作タイトルの業績貢献により、過去最高の通期売上収益を達成した。

韓国においては、PCオンライン事業及びモバイル事業ともに前期比で成長した。PCオンライン事業では、『EA SPORTS FIFA ONLINE4』が大きく成長し、4年連続で過去最高の通期売上収益を達成した。前の期にアクティブユーザー数及び売上収益が減少した『メイプルストーリー』(MapleStory)は、第2四半期以降、アクティブユーザー数及び売上収益が反転し、成長した。

モバイル事業では、『V4』及び『風の王国:Yeon』(The Kingdom of the Winds: Yeon)が減収となったものの、『アラド戦記モバイル』(Dungeon&Fighter Mobile)及び『HIT2』の増収寄与や、『ブルーアーカイブ』(Blue Archive)、『EA SPORTS FIFA ONLINE4M』及び『EA SPORTS FIFA MOBILE』の成長により、売上収益は大幅に増加した。これらの結果、韓国全体では、過去最高の通期売上収益を達成した。

中国においては、主力PCオンラインゲーム『アラド戦記』(Dungeon&Fighter)の増収により、売上収益が増加した。『アラド戦記』(Dungeon&Fighter)については、過去数年間売上収益が減少してきたが、前期においてゲームをよりユーザーフレンドリーな仕様に変更し、コンテンツやイベントを拡充したことに加え、ユーザーとのコミュニケーションを促進した結果、売上収益が増加した。

日本においては、『ブルーアーカイブ』(Blue Archive)、『メイプルストーリー』(MapleStory)の成長が見られたものの、『TRAHA』や『V4』の減収により、売上収益がおよそ横ばいとなった。

北米及び欧州においては、為替の好影響を受けて売上収益が増加したが、為替の影響を除くと売上収益はやや減少した。『ブルーアーカイブ』(Blue Archive)が成長し、その他新作ゲームが業績に貢献した一方で、『Choices: Stories You Play』が減収となった。

その他の地域においては、『メイプルストーリー』(MapleStory)、『メイプルストーリーM』(MapleStory M)及び『ブルーアーカイブ』(Blue Archive)の成長に加え、その他新作ゲームが業績に貢献したことにより、売上収益は増加した。

費用面では、従業員数の増加や定期昇給、ボーナスの増加に伴う人件費の増加や、『EA SPORTS FIFA ONLINE4』に係るロイヤリティ費用の増加、『アラド戦記モバイル』(Dungeon&Fighter Mobile)等のモバイルタイトルの成長に伴うサーバー費用の増加により、売上原価は増加した。販売費及び一般管理費は、モバイルゲームに係るプラットフォーム費用の増加や、主に新作ローンチのプロモーションによる広告宣伝費の増加、及び従業員数の増加や定期昇給、ボーナスの増加に伴う人件費の増加により、増加した。

また、外貨建ての現金預金等について前期を上回る為替差益が発生したことにより、金融収益は増加した。一方で、市場環境の変化により発生した取引所を通じて行った暗号資産に対する投資の再評価による損失及び持分法適用会社の業績の連動により計上した持分法による投資損失が増加した。法人所得税費用は、在外子会社の繰越外国税額控除に係る繰延税金資産を追加認識したことにより法人所得税費用が低水準であった前期との比較になること、及び税引前当期利益が増加したことに伴い、増加した。

 

報告セグメントの業績

① 日本
売上収益は47億0200万円(同6.7%減)、セグメント損失は106億4300万円(前の期は119億3900万円の損失)となった。

② 韓国
売上収益は3312億1800万円(同32.4%増)、セグメント利益は1292億5500万円(同18.4%増)となった。韓国セグメントの売上収益には、連結子会社であるNEXON Korea Corporationの傘下にあるNEOPLEの中国におけるライセンス供与に係るロイヤリティ収益が含まれる。

③ 中国
売上収益は33億4100万円(同6.1%増)、セグメント利益は15億5600万円(同7.4%減)となった。

④ 北米
売上収益は130億8500万円(同12.2%減)、セグメント損失は62億1700万円(同1億7500万円の損失)となった。

⑤ その他
売上収益は13億6800万円(同10.3%増)、セグメント損失は53億1100万円(同49億0200万円の損失)となった。

 

■第1四半期の業績見通し

2023年12月期 第1四半期の業績は、売上収益1167億0800万円~1256億3500万円(前年同期比28.2%増~同38.0%増)、営業利益453億2100万円~525億0200万円(同17.7%増~同36.3%増)、税引前利益469億8700万円~541億6800万円(同17.9%減~同5.3%減)、最終利益343億5400万円~397億8700万円(同14.7%減~同1.2%減)を見込む。

・売上収益:1167億0800万円~1256億3500万円(同28.2%増~同38.0%増)
・営業利益:453億2100万円~525億0200万円(同17.7%増~同36.3%増)
・税引前利益:469億8700万円~541億6800万円(同17.9%減~同5.3%減)
・最終利益:343億5400万円~397億8700万円(同14.7%減~同1.2%減)
・EPS:40.02円~46.35円

株式会社ネクソン
http://www.nexon.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ネクソン
設立
2002年12月
代表者
代表取締役社長 イ・ジョンホン(李 政憲)/代表取締役CFO 植村 士朗
決算期
12月
直近業績
売上収益4233億5600万円、営業利益1347億4500万円、最終利益706億0900万円(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3659
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