円谷フィールズ、第3四半期決算は営業益300%増の94億円…『Pゴジラ対エヴァンゲリオン』22年の最大販売、『シン・ウルトラマン』は女性など新たなファン層を獲得

円谷フィールズホールディングス<2767>は、本日(2月13日)、2023年3月期 第3四半期累計(22年4月~22年12月)の連結決算を発表し、売上高896億0700万円(前年同期比23.5%増)、営業利益94億7600万円(同300.5%増)、経常利益97億4900万円(同276.3%増)、最終利益56億4600万円(同215.9%増)と大幅増益を達成した。

・売上高:896億0700万円(同23.5%増)
・営業利益:94億7600万円(同300.5%増)
・経常利益:97億4900万円(同276.3%増)
・最終利益:56億4600万円(同215.9%増)

円谷プロダクションを中心とするコンテンツ&デジタル事業セグメント、パチンコ・パチスロ遊技機を手掛けるPS事業がともに大幅な増益を達成した。

 

■コンテンツ&デジタル事業セグメント

売上高106億6500万円(同63.5%増)、営業利益38億0500万円(同211.8%増)となった。

成長力のダイナミックな推進を担う円谷プロダクションに関しては、前四半期の流通網拡大効果を存分に活かしてクリスマスや春節商戦をらんだ品揃えを拡充した結果、ウルトラマン関連の低価格帯商品の販売が急伸し、中国からのライセンス収入が大きく伸長した。

一方、日本国内においては、2022年5月に全国で公開され記録的なヒットとなった『シン・ウルトラマン』は、作品性の高い評価もあり、女性など新たなファン層の獲得につながったが、2022年11月にAmazon Prime ビデオでの独占配信がスタートしたことにより、映画を見逃した人々も含めて、更なるファン層の拡大、定着につながっている。

また、冬休みに合わせて開催した『ウルトラヒーローズEXPO2023』の来場者は昨年を大きく上回り、年末商戦でもウルトラマングッズの販売は好調に推移した。

デジタル・フロンティアは、国内大手ゲーム会社を中心としたCG映像制作やNetflixとのVFX映像制作等が引き続き堅調で、第3四半期累計の業績は売上高31億8300万円(同19.0%増)、営業利益2億7800万円(同89.6%増)となった。

 

■PS事業セグメント

売上高776億1900万円(同20.6%増)、営業利益60億6200万円(同477.0%増)となった。

PS事業を取り巻く環境は、この10年近くに亘り、規制強化などによる影響から市場は縮小傾向にあったが、各メーカーの開発努力及びホールの経営努力の結果、昨年以降導入した新規則等に対応した遊技機が徐々にユーザーに受け入れられた。

特にパチスロにおいては、6.5号機が市場において広範な支持を獲得したことに加えて、11月末に導入したスマートパチスロ(「スマスロ」)は、当初想定されていた通り、ユーザーから非常に高く評価されている。

こうしたスマスロの成功を受け、来年度以降に投入する「スマートパチンコ」(「スマパチ」)に対するユーザー及びホールの期待は日に日に高まりを見せており、市場拡大に向けて明るい兆しが見え始めた。長い冬に耐え、ようやく春を迎えたパチンコ業界だが、来年度からは本格的な夏を迎えるものと確信している。

第3四半期においては、12月に納品した『Pゴジラ対エヴァンゲリオン ~G細胞覚醒~』は導入以前から話題を呼び、2022年最大の販売台数を記録した。加えて『新世紀エヴァンゲリオン~未来への咆哮~』については、ユーザー及びホールの強い要望を受け増産した。また、プライベートブランドの販売好調に加え、原価低減効果が業績に寄与した。

 

■その他セグメント

その他事業は堅調に推移した結果、第3四半期累計の業績は、売上高17億2100万円、営業利益5600万円となった。

 

■2023年3月期の業績見通し

2023年3月期の業績は、売上高1170億円(前期比23.3%増)、営業利益108億円(同213.5%増)、経常利益110億円(同202.7%増)、最終利益80億円(同223.7%増)、EPS246.73円を見込む。

・売上高:1170億円(同23.3%増)
・営業利益:108億円(同213.5%増)
・経常利益:110億円(同202.7%増)
・最終利益:80億円(同223.7%増)
・EPS:246.73円

計画に対する進捗率は、売上高76.6%、営業利益87.7%、経常利益88.6%、最終利益70.6%となっている。

・売上高:76.6%
・営業利益:87.7%
・経常利益:88.6%
・最終利益:70.6%