国土交通省とシナスタジア、『PLATEAU SDK for Unity』をUnity Asset Storeで配信開始 日本全国の3D都市モデルが利用可能に

ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンは、国土交通省とシナスタジアがUnity Asset Storeで『PLATEAU SDK for Unity』を配信開始したことを発表した。また、『PLATEAU SDK for Unity』はUnity Asset Storeにおいて日本政府機関が出品した初めてのアセットになった。

PLATEAUとは、国土交通省が主導する日本全国の3D都市モデルの整備・オープンデータ化プロジェクトであり、都市のデータを誰もが自由に利用できることで、まちづくりをはじめとした様々なユースケースが生み出すことを狙いとして推進されている。

PLATEAUで提供する3D都市モデルには家屋やビルなどの「建築物」、都市計画区域などの「都市計画決定情報」、土地の用途を示した「土地利用」、都市のインフラである「道路」や「橋梁」など、都市に関するデータが格納されている。

『PLATEAU SDK for Unity』は、Unity内でPLATEAUの3D都市モデルを使用するためのオープン ソース ツールキットとして、国土交通省およびシナスタジアが開発したものだ。

『PLATEAU SDK for Unity』を使用することでPLATEAUの豊富な3D都市モデルデータをUnityプロジェクトへインポートすることができ、現実世界のアプリケーションや都市シミュレーションを簡単に開発できる。

また、2D・3Dモデルやテクスチャ、オーディオ、テンプレート、ツールキットなど8万2000種類を超えるアセットがユーザーから出品されているUnity Asset Storeにおいて、『PLATEAU SDK for Unity』は日本政府機関が出品した初めてのアセットになった。

同社では『PLATEAU SDK for Unity』がリリースしたことを受け、『PLATEAU SDK for Unity』のチュートリアル、Unityで3D都市モデルを扱う方法をまとめた特集ページをUnity Asset Store内で後日公開する、としている。

  

国土交通省 都市局 都市政策課 課長補佐:内山 裕弥 氏
「Project PLATEAUは、国、地方自治体、民間企業、研究機関等の多様な主体が相互に連携し、3D都市モデルの整備・活用・オープンデータ化が自律的に発展していくエコシステムの構築を目指しています。Unity向けのPLATEAU SDKの開発および公開は、オープンデータである3D都市モデルの活用のハードルを下げ、イノベーションの創出に貢献するものと考えています。PLATEAUが提供する高度な3D都市モデルデータを、高品質なビジュアライゼーションで様々なプラットフォームに対応したインタラクティブアプリケーションを構築できるUnity上で活用することで、これまでの単なる3Dデータの活用だけでは実現しなかった先進的なまちづくりが実現できる未来を多くの皆様と作り上げたいと思います」

株式会社シナスタジア 代表取締役:有年 亮博 氏
「『Unityで日本中の街を駆け巡るゲームを開発したい』『日本の都市を使ったシミュレーションをしたい』、そのような制作・開発シーンでこそ『PLATEAU SDK for Unity』は大きな力を発揮します。PLATEAUの全ての3D都市モデルデータを直感的にUnityへインポートすることができる『PLATEAU SDK for Unity』は、UnityでのCityGMLの処理に最適です。また、URP、HDRP、Built-inといったUnityのすべてのレンダーパイプラインをサポートしています。個人クリエイターのスタートダッシュを後押しし、プロフェッショナルの頼もしい味方になる『PLATEAU SDK for Unity』に、ぜひこの機会に触れていただければと思います」

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