ヒューマンメディアは、2022年の国内コンテンツ市場規模について、前年比4.3％増の14兆6786億円になったとの推計を発表した。日本のコンテンツ市場は、前年から引き続き拡大したことで過去最大の規模を更新したが、円安のためドル建てではマイナス成長となり、グローバルなコロナ禍後の回復力が危惧される、としている。
【国内コンテンツ市場】
2022年の国内コンテンツ市場は、日本のGDPの2.61%を占めており、この割合も前年から微増となる。この市場の拡大を支えたのは、映像・音楽の配信、電子出版等のオンラインコンテンツにオンライン広告を加えたオンライン市場の拡大。オンラインコンテンツはパッケージソフト全体の規模を超え、放送全体の規模に迫っているという。また、オンライン広告も2021年にテレビ、ラジオ、新聞、雑誌の広告の合計を上回り、2022年もその差を広げたと指摘した。結果、2022年にオンライン市場は、コンテンツ市場の44.6%と過半近くを占めるまで拡大しているとのこと。
その他の市場では、コロナ禍で打撃を受けた映画興行とアーケードゲームはコロナ禍前の規模に回復、カラオケはコロナ禍前の7割程度に回復した。一方で、拡大を続けてきたスマホゲームは微減となり、前年まで2年連続増加だった出版も減少になった。家庭用ゲーム(ソフト販売・オンライン)は微増、テレビ放送波横ばい、映像・音楽ソフトと新聞は減少している。
【海外コンテンツ市場】
2021年、海外のコンテンツ市場で最も規模が大きいのはアメリカで、57兆3102億円の規模となる。次いで中国が27兆2191億円となっている。年成長率では、中国が約20%で最大。インドは約10%、アメリカ・韓国が約6%、日本と欧州諸国は横ばいとなっている。
2021年はオンラインの拡大が顕著で、米国ではオンライン市場(オンラインコンテンツとオンライン広告の合計)がコンテンツ市場の過半を突破した。中国は66.02%で既に過半を超えている。なお、オンライン市場の割合では、日本は2021年は43.2%となっている。
日本コンテンツの進出においても好調で、2021年、北米での日本のマンガの売上は2.7倍となり、仏でも日本のマンガの売上が約400億円以上となった。
なお、調査内容の詳細については、3月27日に発刊された「日本と世界のメディア×コンテンツ市場データベース2023Vol.16【速報版】」を確認してほしい。
<主な掲載内容>
◆2022年の日本のメディア×コンテンツ市場の規模の推計と動向
・2022年の日本の市場各分野の規模の推計、分野別構成、コロナ禍の影響と回復の過程、2008年からの推移、2020年代の動向
・日本の各分野のビジネスモデルの変化
・日本のメディア×コンテンツ関連産業の市場の規模、推移と動向
◆米仏独印中5か国の市場・産業動向と日本コンテンツの進出
・2021・22年の5か国の市場・産業の分野別現地調査レポート
・2021・22年の5か国への日本コンテンツの分野別進出の現地調査レポート
◆世界のメディア×コンテンツ市場(前版から継続掲載)
・2021年の世界20か国・地域の市場の規模、分野別構成、上位5か国のコロナ禍の影響と回復の過程、2020年代の動向
◆日本のメディア×コンテンツの海外市場(前版から継続掲載)
・2021年の日本コンテンツの分野別海外市場規模と国内収入、2012年からの推移
・日本コンテンツの分野別の海外進出動向
<本書について>
「日本と世界のメディア×コンテンツ市場データベース2023Vol.16【速報版】」では、国内市場を20以上の統計をもとに、コンテンツ市場を30分野の細目で市場規模を掲載。
さらに流通メディア別(パッケージソフト、放送、興行・施設、オンライン)とコンテンツ分野別(映像、音楽・音声、ゲーム、文字画像)の区分で、コンテンツ市場を捉えている。
海外市場では、2021年の海外19か国・地域について日本国内市場と同項目の統計を掲載。日本市場との比較を行っている。
また、米・仏・独・印・中5か国の市場については現地調査を行い、2021年～2022年の産業動向と日本コンテンツの進出状況を、独自に報告している。
<書籍仕様・価格>
仕様:
製本版(A4判・全342P)+CD-R(全ての本文・図表PDFデータ)
価格:
【速報版】+【確定版】セット販売 定価:8万8000円(税込)※送料別途1,040円(税込)
※《過去に購入した人限定》
セット販売 割引価格:￥8万2500(税込)※送料別途￥1,040(税込)
※各版単独販売 定価:￥9万9000(税込)※送料別途￥520(税込)
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http://www.humanmedia.co.jp
