トーセ、第2四半期(9~2月)決算は売上高15%増、営業益78%増に ゲームソフト関連の開発案件が順調に進行 モバイルコンテンツ関連の運営も堅調

  • トーセ<4728>は、4月13日、2023年8月期の第2四半期累計(9~2月)連結決算を発表、デジタルエンタテインメント事業のゲームソフト関連の開発を順調に進行できていることや、モバイルコンテンツ関連の運営業務も堅調であることなどにより、2ケタ超の増収増益を達成した。

    売上高30億3700万円(前年同期比15.1%増)
    営業利益2億5800万円(同78.0%増)
    経常利益2億7400万円(同107.4%増)
    最終利益2億100万円(同204.2%増)

    各セグメントごとの状況は以下のとおり。

    ①デジタルエンタテインメント事業 売上高28億4600万円(前年同期比16.0%増)、営業利益2億2500万円(同119.2%増)
    ゲームソフト関連は、家庭用ゲーム機向けソフトの開発案件により稼働率が高い中、大規模なものを中心に引き続き複数の引き合いが寄せられており、開発リソースの割り当てなどが難しく受注に苦慮した。現在進行中の開発は、マルチプラットフォームで展開する大型案件や、完成に近づいているNintendo Switch向けの案件、VRゲーム機向けの案件など、当初想定していた水準から大きな乖離などはなく進捗している。その結果、売上高は前年同期比30.2%増となった。

    モバイルコンテンツ関連は、継続して委託されている運営業務は堅調に推移しており、新規の開発案件も複数進行している。しかし、前年同期には中止となった大型開発案件の売上計上があったことでその反動減が影響し、開発売上が減少した。その結果、売上高は同5.0%減となった。

    ②その他事業 売上高1億9000万円(同3.4%増)、営業利益3200万円(同22.1%減)
    家庭用カラオケ楽曲配信事業は、対応機種であるNintendo Switch本体が販売台数を伸ばしてきたことが本サービスのユーザー増加にもつながっており、また年末年始のキャンペーンでユーザーの利用を促進できたことなどから、巣ごもり需要の減退による利用減少を一部カバーし、前年同期比微減に留まった。

    SI事業は、第2四半期期間に想定していた新規案件の一部の受注が延期となるなど現在一時的に収益は足踏み状態だが、多方面への提案を継続し、中長期的な事業の拡大を見据えた取り組みを行った。一方で、グループ会社のフォネックス・コミュニケーションズによる制作事業で売上が増加した。

    ■通期予想は変更なし
    2023年8月期通期の業績予想については、従来予想から変更なく、以下のとおり。

    売上高62億5600万円(前期比10.5%増)
    営業利益5億8000万円(同23.6%増)
    経常利益6億円(同18.6%増)
    最終利益3億5200万円(同13.6%増)

株式会社トーセ
http://www.tose.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社トーセ
設立
1979年11月
代表者
代表取締役会長 齋藤 茂/代表取締役社長 渡辺 康人
決算期
8月
直近業績
売上高56億6200万円、営業利益4億6900万円、経常利益5億500万円、最終利益3億1000万円(2022年8月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4728
企業データを見る