ブシロード、フィットネスクラブ事業からの撤退を決定 新設子会社に事業を承継し、現ブシロードウェルビー社長の大場隆志氏に譲渡へ

  • ブシロード<7803>は、4月25日、フィットネスクラブ事業からの撤退を決定し、同事業を新設会社ソプラティコに承継させた上で、新設会社の株式の100%を現ブシロードウェルビー代表取締役社長である大場隆志氏に譲渡することを発表した。

    また、フィットネスクラブ事業からの撤退および株式譲渡に伴い、特別損失を計上する見込みとなったことも明らかにした。

    同社グループは、2020年2月に北海道を中心にフィットネスクラブを展開するブシロードウェルビー(2020年2月当時の商号はソプラティコ。2022年4月1日付で商号変更)を連結子会社化した。しかし、連結子会社化直後からの新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、フィットネスクラブの会員数は大きく減少、さらにエネルギー価格の高騰による運営コスト増加の影響もあり、本事業は減益となった。

    2023年1月には同じく同社グループ会社である新日本プロレスリングと共同開発した「新日本プロテイン」を発売するなど、ヘルスケア事業の立ち上げにも取り組んでいるが、本事業全体としては依然として買収前に同社が想定していた事業計画との乖離が大きい状況となっている。

    このような状況を踏まえ、事業ポートフォリオ最適化の一環として、本事業からの撤退を決定、本事業を会社分割(新設分割)により新設会社に承継させたうえで、新設会社の全株式を現ブシロードウェルビー代表取締役社長である大場隆志氏に譲渡することを決定した。

    この決定にあたって様々な可能性を多面的に検討したが、本事業については買収以前から経営を担っている大場氏への株式譲渡により、上場会社であるブシロードグループから離れ、同氏の得意とする地域密着型のサービスを強化する形での発展を図ること、また、新規事業として取り組んでいるヘルスケア事業については、同社グループの他事業との連携を強めて発展を図ることが、各事業の長期的な成長を目指すうえで最善であると判断するに至ったという。

    本事業からの撤退に伴い、ブシロードは2023年6月期の第3四半期連結会計期間において、特別損失として減損損失3億2000万円を計上する見込み。また、株式譲渡が予定通り実行された場合、2023年6月期の第4四半期連結会計期間において、特別損失として関係会社株式売却損8700万円を計上する見込み。

    なお、2023年6月期の通期連結業績予想に変更はない。今後同社の連結業績などに重要な影響を与える事象が発生した場合は、速やかに公表するとしている。

株式会社ブシロード
http://bushiroad.com/
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会社情報

会社名
株式会社ブシロード
設立
2007年5月
代表者
代表取締役社長 木谷 高明
決算期
6月
直近業績
売上高487億9900万円、営業利益33億8500万円、経常利益45億300万円、最終利益20億5000万円(2023年6月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
7803
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