【ゲーム株概況(4/25)】野村目標株価引き上げのコーエーテクモ続伸 値上げ発表のタカラトミーも収益改善期待で年初来高値

4月25日の東京株式市場は小幅続伸。日経平均株価は、前日比で26円55銭高の2万8620円07銭でこの日の取引を終えた。23年3月期の決算発表シーズンに入ったが、決算発表を見極めたいとする投資家が多く、様子見ムードが強く、方向感の乏しい展開が続いた。市場全体の商いも薄かったという。

ゲーム関連株を見ると、コーエーテクモHD<3635>が続伸。前日に発表した23年3月期決算が想定を上回る着地となったことに加え、期末配当を48円から50円に引き上げたことが好感された。野村証券は投資判断「Buy」を継続し、目標株価を2700円から3000円に引き上げた。

タカラトミー<7867>が年初来高値を更新した。トミカやプラレール、リカちゃんなど73品目の希望小売価格を平均8.5%引き上げると発表した。原材料費や物流費の高騰に対応するとのことで、収益改善が期待されているようだ。

月次売上高の発表を控えるまんだらけ<2652>のほか、トーセ<4728>、ギークス<7060>なども買われた。

他方、サイバーステップ<3810>が3日続落。4月20日に年初来高値を更新したあと、利食い売りに押されて急騰前の水準に戻った。バンク・オブ・イノベーション<4393>や、シリコンスタジオ<3907>、ケイブ<3760>もさえない。

また、東映アニメーション<4816>も反落。映画「スラムダンク」の中国での興行成績の好調を受けて買われていたが、この日は売りに押された。引け後に業績予想を上方修正しており、明日の動きが注目される。市場の関心は、24年3月期の業績に移っていることもあり、影響は見極めづらい。

 

■ゲーム関連株一覧

 

株式会社タカラトミー
http://www.takaratomy.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社タカラトミー
設立
1953年1月
代表者
代表取締役会長CEO 富山 幹太郎/代表取締役社長COO 小島 一洋
決算期
3月
直近業績
売上高1872億9700万円、営業利益131億1900万円、経常利益120億4300万円、最終利益83億1400万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7867
企業データを見る
コーエーテクモホールディングス株式会社
http://www.koeitecmo.co.jp/

会社情報

会社名
コーエーテクモホールディングス株式会社
設立
2009年4月
代表者
代表取締役会長 襟川 恵子/代表取締役社長 襟川 陽一
決算期
3月
直近業績
売上高784億1700万円、・営業利益391億3300万円、経常利益398億9900万円、最終利益309億3500万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3635
企業データを見る