グリー、第3四半期決算は営業益2％減の75億円　投資事業が増益もゲーム事業の減益が響く

グリー<3632>は、5月11日、2023年6月期 第3四半期累計(23年7月～23年3月)の連結決算を発表し、売上高553億2000万円(前年同期比2.4%増)、営業利益75億4000万円(同1.5%減)、経常利益74億2500万円(同14.5%減)、最終利益41億6700万円(同36.9%減)と増収減益だった。投資事業が増益となったものの、スマホゲームを中心とするインターネット・エンタメ事業が減益となったことが響いた。

・売上高:553億2000万円(同2.4%増)
・営業利益:75億4000万円(同1.5%減)
・経常利益:74億2500万円(同14.5%減)
・最終利益:41億6700万円(同36.9%減)

①インターネット・エンタメ事業

売上高507億0500万円(同1.6%減)、営業利益50億7200万円(同16.9%減)となった。スマートフォンゲームの長期運営体制による収益安定化及び海外展開による収益力向上に取り組むとともに、新規アプリゲームの開発を進めてきた。

メタバース領域においては、バーチャルライブ配信アプリ「REALITY」のコンテンツ拡充及びコミュニケーション機能拡充を進めるとともにグローバル展開を進めてきた。また、コマース・DX領域においては、メディア力強化とSaaS機能強化及び企業のDX支援を進めてきた。

②投資・インキュベーション事業

売上高46億1400万円(同86.0%増)、営業利益24億6700万円(同59.2%増)となった。インターネット・IT領域を中心に投資するベンチャーキャピタルやスタートアップへの投資に取り組んできた。同社出資ファンドが保有株式を売却した。

■2023年6月通期の見通しは非開示

なお、2023年6月期の連結業績予想は非開示。ただ、決算説明会において、インターネット・エンタメ事業の営業利益は10億円台半ば、投資・インキュベーション事業については1億円台半ばを想定していることを明らかにした。