ブシロード、第1回転換社債で調達した資金使途を変更　「ヴァンガード」TVアニメ制作費やゲーム開発費に24億円追加　M&Aや資本業務提携向けを同額減らす

ブシロード<7803>は、この日(6月26日)、第1回無担保転換社債型新株予約権付社債(CB、転換社債)で調達した資金使途を変更し、アニメ制作費とゲーム開発費に24億1900万円追加する一方、M&Aや資本業務提携に使う予定だった29億3400万円を5億1400万円に減らす。既存IPの「カードファイト!! ヴァンガード」のTVアニメ制作費、そしてデジタルコンテンツユニットで展開予定のゲームの開発費に充当する予定だ。支出時期も2021年7月までだったが、2025年6月までに変更する。

同社では、調達した資金の一部を2021年7月までにアニメ制作費として「カードファイト!! ヴァンガード」「D4DJ」などのTVアニメ制作費、「BanG Dream!」「少女歌劇 レヴュースタァライト」の劇場版の制作費に20億5000万円を充当した。また、M&Aや資本業務提携投資として2022年5月までに5億1400万円を充当した。

M&Aと資本業務提携等を通じた複数案件の成長戦略の実行を検討してきたものの、デューデリジェンスの結果も含めて合意に至ることができなかったため、現状は、調達資金のうち未充当分(約24億2000万円)については2024年6月期以降のアニメ制作費やゲーム開発費に充当することが企業価値向上に資すると判断した、としている。

なお、来期(2024年6月期)以降も引き続き M&Aと資本業務提携を通じた成長戦略を検討していく考えだが、必要資金については自己資金の活用も含めて様々な手段を検討したい、としている。