【ゲーム株概況(7/27)】FOMC通過で好決算銘柄に物色 増益のカプコンと減益のサイバーで明暗、大手ゲームに波及 減資のケイブも安い

7月27日の東京株式市場は反発。日経平均株価は、前日比222円82銭高の3万2891円16銭でこの日の取引を終えた。米国連邦公開市場委員会(FOMC)を通過したことを受けて利上げに対する過度な警戒感が後退し、好決算銘柄を中心に物色された。ただ、日銀金融政策決定会合を明日に控えていることもあり、上値の重さを指摘する声も見られたという。

こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、カプコン<9697>が急反発。好決算銘柄を物色する流れがあり、その一角として注目された。前日発表した第1四半期の連結決算は、営業利益が前年同期比99.4%増の240億円だった。大型新作『ストリートファイター6』の投入や、リピートタイトルの積極的な販売を推進したことが奏功した。

バンダイナムコホールディングス<7832>やセガサミーホールディングス<6460>、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>、コーエーテクモホールディングス<3635>、コナミグループ<9766>、任天堂<7974>など大手ゲーム株も好決算期待から買われた。

他方、サイバーエージェント<4751>は年初来安値更新。前日発表した第3四半期決算が大幅減益となり、通期の利益予想の下方修正を実施したことが売り材料視された。CLSA証券は投資判断を「アウトパフォーム」から「アンダーパフォーム」に格下げし、目標株価も1300円から1100円に引き下げたという。決算への警戒からドリコム<3793>も安い。

このほか、前日に減資を発表したケイブ<3760>が8日続落。減資によって累積損失を一層し、復配や自社株買いを可能にすることを目指すもので、必ずしもネガティブな内容ではなかったが、積極的な買いが入りづらく断続的な売りに押されている。

   

株式会社ケイブ
http://www.cave.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ケイブ
設立
1994年6月
代表者
代表取締役社長 秋田 英好/代表取締役CFO 伊藤 裕章
決算期
5月
直近業績
売上高69億6300万円、営業利益2億4300万円、経常利益2億1300万円、最終利益25億7900万円(2023年5月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3760
企業データを見る
株式会社サイバーエージェント
http://www.cyberagent.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社サイバーエージェント
設立
1998年3月
代表者
代表取締役 藤田 晋
決算期
9月
直近業績
売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
4751
企業データを見る
株式会社カプコン
http://www.capcom.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社カプコン
設立
1983年6月
代表者
代表取締役会長 最高経営責任者(CEO) 辻本 憲三/代表取締役社長 最高執行責任者(COO) 辻本 春弘/代表取締役 副社長執行役員 兼 最高人事責任者(CHO) 宮崎 智史
決算期
3月
直近業績
売上高1259億3000万円、営業利益508億1200万円、経常利益513億6900万円、最終利益367億3700万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9697
企業データを見る