【ゲーム株概況(10/10)】金融引き締め長期化への懸念が後退、幅広い銘柄に押し目買い 月次発表のテイツーと買取王国はアク抜け

10月10日の東京株式市場は大幅反発。日経平均株価は、前日比751円86銭高の3万1746円53銭でこの日の取引を終えた。金融引き締めの長期化への懸念が和らいで上昇した米国株式市場の流れを引き継いだ。イスラエルとハマスの衝突など中東情勢への懸念が残っているものの、エネルギー関連株や防衛関連株を中心に物色されたという。

こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、ユークス<4334>やガーラ<4777>、ケイブ<3760>、ソニーグループ<6758>、コナミグループ<9697>、バンダイナムコホールディングス<7832>など幅広い銘柄に押し目買いが入ったもようだ。

前週末に月次売上高を発表したテイツー<7610>は変わらず。『スプラトゥーン3』の反動減で9月のグループ売上高が10%減となった。中古トレカの勢いが落ち着いてきたことも一因。年初来安値を更新する場面があったが、アク抜けからショートカバーが入ったようだ。

同じく月次業績を発表した買取王国<3181>も前日比で変わらず。9月の既存店売上高が10.7%増と2桁の伸びとなったものの、伸びが鈍化しているとの見方から売りに押される場面もあった。下値で押し目買いが入り、前日終値で引けたという。

他方、GENDA<9166>が続落となったほか、この日控えていた決算発表への警戒感からシリコンスタジオ<3907>もさえない。サイバーエージェント<4751>やコロプラ<3668>、日本ファルコム<3723>、イー・ガーディアン<6050>など9月期末の銘柄の下げも目立った。