ヤフー・データソリューション、データ結果の仮説設計や分析を生成AIがサポートする機能を試験導入

LINEヤフーが提供する事業者向けデータソリューションサービス「ヤフー・データソリューション」は、検索データなどのYahoo! JAPANのビッグデータをブラウザー上で調査・分析できるツール「DS.INSIGHT」の機能として、OpenAIの生成AIを利用し、データ結果の仮説検証や分析をサポートする機能の試験導入を開始した。なお、「DS.INSIGHT」で可視化したデータは、すべて統計化されており、個人を識別可能なデータは含まれない。

「DS.INSIGHT」ではこれまで、主に検索データなどを基に生活者の興味関心を可視化する「DS.INSIGHT People」、特定エリアの生活者情報や店舗・施設の来訪者情報を可視化する「DS.INSIGHT Place」、ビッグデータからターゲットのライフスタイルや興味関心を把握し、詳細なペルソナを作成する「DS.INSIGHT Persona」、上昇トピックやトレンドを可視化分析する「DS.INSIGHT Trend」の4つの機能を提供してきた。

市場調査や商品企画などの仮説設計や分析に「DS.INSIGHT」を活用する際にハードルの一つとなるのが、大量のデータ結果の読み解き。特にデータ分析に慣れていない人は、「データが大量にあり、どこが重要か分からない」「表示されたデータから結果を読み解きたいが、方法が分からない」などと悩むことが多いため、データを活用した仮説検証や分析の際に手間や時間を要したり、求めている分析結果が出せなかったりする。

本機能は、「DS.INSIGHT People」の、特定のキーワードと一緒に検索されているキーワードをマッピング形式で表示する「共起キーワード」機能、または、特定のキーワードを検索している人が、その検索前後に他にどんなキーワードを検索しているのか、時系列で表示できる「時系列キーワード」機能で検索したいキーワードを入力し、「AIでデータを考察する」をクリックするだけで、AIによる分析結果が表示される。AIによる分析結果には、表示した大量なデータをキーワード群に分類し、傾向の読み解きや、そのキーワード群が検索した背景などの考察が記載される。

本機能を用いることで、データのクレンジングやカテゴライズなど分析時の前工程を大幅に簡略化でき、要約したデータを用いて議論や資料作成に時間を費やすことができる。「DS.INSIGHT」は、データを活用した意思決定やデータ活用の推進に貢献するとともに、本機能の本格導入を目指していく。

■AIでデータを考察する方法
(1)「共起キーワード」または「時系列キーワード」の検索ボックスに、検索したいキーワードを入力する。
(2)キーワードマップまたはランキング画面の左上「AIでデータを考察する」をクリックする。
(3)画面左側にAIによる考察が表示される。

 

LINEヤフー株式会社
https://www.lycorp.co.jp/

会社情報

会社名
LINEヤフー株式会社
設立
1996年1月
代表者
代表取締役会長 川邊 健太郎/代表取締役社長CEO 出澤 剛/代表取締役CPO 慎 ジュンホ
決算期
3月
上場区分
東証プライム
証券コード
4689
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