グリー、北米のスタートアップ企業に投資する「GTMFR Fund III」を組成 ファンドの規模は目標額を上回る5350万ドル(80億8700万円)に

グリー<3632>は、この日(11月1日)、北米子会社GREE Capital Partnersを通じ、北米を中心にデジタルメディアやエンターテインメント分野での最先端技術を持つスタートアップ企業を支援する「GTMFR Fund III」の組成を、目標額を上回るコミットメント総額5350万ドル(80億8700万円)で完了したことを発表した。

本ファンドには、グリーのほか、MIXI<2121>、マルハンキャピタルマネジメント、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>、ディー・エヌ・エー<2432>、GameWith、バンダイナムコエンターテインメント、セガサミーホールディングス<6460>など国内外の事業会社および機関投資家等が出資する。

GTMFR Fundは、2016年に北米のVirtual Reality(VR)やAugmented Reality(AR)に関わるソフトウェアやコンテンツ開発に取り組むスタートアップ企業に投資することを目的に、1830万ドルの1号ファンド「GVR Fund(現:GTMFR Fund I)」を立ち上げ、これまでに23社へ出資をしている。2019年には、2050万ドルの「GTMFR Fund II」を立ち上げ、VR/AR3領域に加えeSports、ストリーミング、AI、ブロックチェーン等のデジタルメディアやエンターテインメント分野へ投資領域を拡張し、これまでに31社へ出資を実行した。ファンドサイズの拡大とともに支援先を増やしながら、コロナ禍の厳しい市況を乗り切れるようサポートを強化してきた。

これまで、バーチャルファッションブランドのRTFKT(ナイキにより2021年12月に買収)、アバター技術を提供するLoom.ai(2020年12月にロブロックスが買収)やAlter(グーグルにより2022年8月に買収)、VRゲームを制作するSpaces(2020年8月にアップルが買収)に加え、ソーシャルVRプラットフォーム VRChat、生成AIアプリを運営するWombo等に出資をしており、Pitchbook社のベンチマークによれば、北米のベンチャーキャピタルと比較をしても、「GTMFR Fund I」「GTMFR Fund II」共にファンドパフォーマンスは上位25%に入る(※)等、高い実績をあげているという。

今回組成を完了した「GTMFR Fund III」では、引き続きメディアやエンターテインメント領域を投資対象領域とし、1件あたりの投資金額を増やし、追加投資を積極的に行うことで、より多くの有望なアーリーステージスタートアップへの支援をさらに強化していく。なお、GTMFR Fund IIIは2022年2月から新規投資を開始しており、すでに20社に投資を実行済み。
※「PitchBook Benchmarks(as of Q42022)」に記載されているTVPIとGTMFR Fund数値を比較し記載

■GTMFR Fund IIIの概要
・名称:GTMFR Fund III, LP
・設立時期:2022年2月
・ファンド規模:5350万ドル
・主な投資家:グリー、MIXI、マルハンキャピタルマネジメント、スクウェア・エニックス・ホールディングス、ディー・エヌ・エー、GameWith、バンダイナムコエンターテインメント、セガサミーホールディングス
・運用期間:初回クロージング日から原則10年間
・投資地域:北米、ヨーロッパを中心にグローバルに投資
・投資領域:デジタルメディアやエンターテインメント分野
・運用会社:GREE Capital Partners, LLC
・主要メンバー:筒井鉄平(Managing Partner)、古森泰(Managing Partner)
・ホームページ:https://www.GTMFrfund.com/

グリー株式会社
http://www.gree.co.jp/

会社情報

会社名
グリー株式会社
設立
2004年12月
代表者
代表取締役会長兼社長 田中 良和
決算期
6月
直近業績
売上高754億4000万円、営業利益124億9800万円、経常利益130億8600万円、最終利益92億7800万円(2023年6月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3632
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