セルシス、第3四半期(1~9月)決算は売上高11%増、営業益25%減 戦略的な開発投資の継続で減益に UI/UX事業は8月に加賀FEIへ譲渡

  • セルシス<3663>は、11月2日、2023年12月期の第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表、ソフトウエアIPを核とした経営に重点を置き、戦略的な開発投資を継続して行ったことで増収ながらも大幅な減益での着地となった。

    なお、業績にマイナスの影響をもたらしていたUI/UX事業については8月1日付で譲渡が完了した。

    売上高61億8600万円(前期比11.6%増)
    営業利益9億2400万円(同25.0%減)
    経常利益9億4700万円(同29.3%減)
    最終利益6800万円(同92.2%減)

    ①コンテンツ制作ソリューション事業 売上高43億6000万円(前年同期比11.9%増)、営業利益15億4500万円(同5.0%増)
    イラスト・マンガ・Webtoon・アニメーション制作アプリ「CLIP STUDIO PAINT」の機能向上を目的とした開発投資の成果として、3月14日に「CLIP STUDIO PAINT」のバージョン2.0をリリースし提供を開始した。また、新規ユーザーの獲得を目的とした全世界に向けた販売促進キャンペーンを実施したことなどにより「CLIP STUDIO PAINT」の出荷本数は過去最高の増加数となった。

    2023年9月のサブスクリプション契約数は91.8万契約(同38.9%増)となり、ARR(当社がサブスクリプションから年間ベースで得られると期待できる金額)は29億5600万円(同24.5%増)となり、クリエイターをサポートする創作活動応援サイト「CLIP STUDIO」のクリエイターの会員数は全世界で791万人(同22.4%増)となった。

    ②コンテンツ流通ソリューション事業 売上高7億5900万円(同6.2%増)、営業損益5億3700万円の赤字(前年同期4300万円の黒字)
    2022年12月に発表した「DC3」ソリューションは、2023年9月にコンテンツ流通基盤ソリューション「DC3」、DC3コンテンツ管理サービス「DC3マイルーム」およびDC3事業者向けサービス「DC3事業者コンソール」それぞれのプレビュー版を、また、DC3プレイヤー「Hive3Dモデルプレイヤー」「Hiveリフロープレイヤー」および「Hiveイ
    メージプレイヤー」「Hiveイメージブックプレイヤー」などをリリースした。

    電子書籍ソリューションは、ドリコム<3793>のWEBマガジンサイト「DREコミックス」およびモバイルブック・ジェーピーとイマジネイション・プラスが共同運営する絵本読み放題アプリ「えほんのはこ」で「CLIP STUDIO READER」が採用された。

    ③UI/UX事業 売上高10億6600万円(同14.4%増)、営業損益8200万円の赤字(前年同期3億700万円の赤字)
    連結子会社Candera GmbHの全株式を加賀FEIへ譲渡したことにより、同社を連結の範囲から除外した。

  • ■通期予想は変更なし

  • 2023年12月期通期の業績予想については、前回予想から変更なく、以下のとおり。

    売上高81億9600万円(前期比8.7%増)
    営業利益13億3000万円(同9.3%減)
    経常利益13億600万円(同18.6%減)
    最終利益2億200万円(同80.7%減)

株式会社セルシス
https://www.celsys.com/

会社情報

会社名
株式会社セルシス
設立
1991年5月
代表者
代表取締役社長 成島 啓
決算期
3月
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3663
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