MIXI、9月中間決算は営業利益66%減の38億円と大幅減益…『モンスト』10周年キャンペーンや『モンスト』シリーズ関連費用で

MIXI<2121>は、11月10日、2024年3月期 第2四半期累計(23年4月~23年9月)の連結決算を発表し、売上高639億6800万円(前年同期比2.7%減)、営業利益38億1100万円(同66.1%減)、経常利益37億6000万円(同64.3%減)、最終利益22億5000万円(同14.3%増)だった。

・売上高:639億6800万円(同2.7%減)
・営業利益:38億1100万円(同66.1%減)
・経常利益:37億6000万円(同64.3%減)
・最終利益:22億5000万円(同14.3%増)

『モンスターストライク』を中心とするゲーム事業の減収が響いたほか、『モンスト』10周年キャンペーンや『モンスト』シリーズへの投資が響いた、としている。他方、最終利益はプラスだが、前年同期に計上された事業撤退損がなくなったため。

  

■デジタルエンターテインメント事業

売上高は430億5100万円(前年同期比9.6%減)、セグメント利益は134億4000万円(前年同期比34.5%減)となった。

スマートデバイス向けゲーム「モンスターストライク」を主力として収益を上げている。「モンスターストライク」は、10周年施策等の効果によりMAUが増加したものの、前年同期に大型IPとのコラボがあったため相対的にARPUが低下し、前第2四半期累計と比較して、売上高が減少している。また、2023年7月にはモンストIPを活用した新作タイトル「ゴールドラッシュバトラー」をリリースし、モンストIPを活用した6タイトルが現在運用中となっている。「モンスターストライク」の売上減少及びモンストIPタイトルの運営費等の増加により、セグメント利益は減少している。

 

■スポーツ事業

売上高は150億5000万円(前年同期比15.8%増)、セグメント損失は8億7600万円(前年同期はセグメント損失13億7800万円)となった。

観戦事業、公営競技事業への投資を行っている。観戦事業では、千葉ジェッツのチャンピオンシップ準優勝やFC東京の観客数の回復に伴い、売上を伸ばしている。公営競技事業では、スポーツベッティングサービス「TIPSTAR」及びチャリ・ロトでオンライン車券販売高が伸びたことにより、前第2四半期累計と比較して、売上を順調に拡大している。なお、「TIPSTAR」は、コストの効率化を進め費用の抑制を図ったことで、利益は改善している。

 

■ライフスタイル事業

売上高は45億5000万円(前年同期比29.7%増)、セグメント損失は6億8200万円(前年同期はセグメント損失2億3300万円)となった。

家族向け写真・動画共有アプリ「家族アルバム みてね」、サロンスタッフ直接予約アプリ「minimo」、SNS「mixi」を中心に各種サービスを運営している。「家族アルバム みてね」では、フォトプリントサービス及び母の日父の日ギフト等のサービスが好調であったことから売上を順調に拡大している。一方、海外ユーザー獲得のためのプロモーション及び体制強化への投資を積極的に行っている。

 

■投資事業

売上高は11億4500万円(前年同期比26.1%減)、セグメント利益は6億9800万円(前年同期比37.2%減)となった。

スタートアップやベンチャーキャピタルへの出資を行っている。第2四半期累計においては、出資するファンドの損益の取込や、同社の連結子会社において保有株式の売却を行った。

 

■2024年3月期の業績見通し

2024年3月期の業績は、売上高1380億円(前期比6.0%減)、営業利益120億円(同51.7%減)、経常利益110億円(同39.7%減)、最終利益75億円(同45.5%増)を見込む。

・売上高:1380億円(同6.0%減)
・営業利益:120億円(同51.7%減)
・経常利益:110億円(同39.7%減)
・最終利益:75億円(同45.5%増)

計画に対する進捗率は、売上高46.4%、営業利益31.8%、経常利益34.2%、最終利益30.0%となっている。

・売上高:46.4%
・営業利益:31.8%
・経常利益:34.2%
・最終利益:30.0%

株式会社MIXI
https://mixi.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社MIXI
設立
1997年11月
代表者
代表取締役社長 木村 弘毅
決算期
3月
直近業績
売上高1468億6700万円、営業利益248億2000万円、経常利益182億5000万円、最終利益51億6100万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2121
企業データを見る