enish、第3四半期(1~9月)決算は売上高15%減、9.3億円の営業赤字を計上 新作『つなキャン』は想定を下回る水準の売上高に

  • enish<3667>は、11月10日、2023年12月期の第3四半期累計(1~9月)の決算(非連結)を発表、『ゆるキャン△ つなげるみんなのオールインワン!!』(以下『つなキャン』)が想定を下回る水準の売上高となったこともあり、減収となった。

    また、減収の影響に加え、『De:Lithe Last Memories(ディライズ ラストメモリーズ)』の開発コストが先行したことで、赤字幅が拡大した。

    売上高27億3700万円(前年同期比15.9%減)
    営業損益9億3900万円の赤字(前年同期1億3800万円の赤字)
    経常損益9億7500万円の赤字(同1億6700万円の赤字)
    最終損益10億1600万円の赤字(同1億8400万円の赤字)

    リリース1周年を迎えた『進撃の巨人 Brave Order』は累計555万ダウンロードを突破し、引き続き同社の業績に貢献した。2023年11月にはアニメ「進撃の巨人 The Final Season完結編(後編)」の放送・配信も予定されており、引き続きゲーム内のさらなる活性化を図るため、出演人気声優を起用した公式放送を行い、番組とゲームで連動した企画の実施や機能改善など、引き続き魅力的なイベント施策を行い、収益寄与につなげていく。

    2023年6月15日にリリースした『つなキャン』は、第3四半期期間(7~9月)にフル寄与したものの、想定を下回った。今後は、ゲームバランスの修正や動作パフォーマンスの向上、魅力的なキャンペーンの実施、ユーザーの多様な意見やフィードバックを反映させたゲームシステムの改善により、売上収益の増加を図っていく。

    リリース3年目を迎えた『五等分の花嫁 五つ子ちゃんはパズルを五等分できない。』は、累計800万ダウンロードを突破し、同社の業績に貢献している。イベント施策や書き下ろしイラストの充実など、引き続き魅力的な施策を行い収益寄与につなげていく。

    リリース13年目を迎えた『ぼくのレストラン2』や『ガルショ☆』は、コラボレーション施策などが好調に推移し、引き続き同社の売上収益に大きく貢献している。よりきめ細やかな対応を図り、ユーザー満足度向上に努めていく。

    また、足元の状況としては、スマートフォン向けドラマチック共闘オンラインRPG『De:Lithe~忘却の真王と盟約の天使~』をベースとした、モバイルゲームクオリティのブロックチェーンゲーム『De:Lithe Last Memories(ディライズ ラストメモリーズ)』を開発中であることを発表した。

    さらに、全世界でサービス提供中のゲームプラットフォーム「Roblox」に向けた「ドラえもん」のアクションレースゲーム『ドラえもん のび太の ゴーゴーライド!』を開発中であることを発表した。なお「Roblox」へのゲーム配信は、パブリッシングをGeekOutが、開発・運営をenishが行う、2社の協業体制で実施する。

    そのほか、同社は収益構造の最適化の観点でリストラクチャリングを実行しており、人員の適正化に伴う特別退職金2400万円を計上した。また、同社の非連結子会社である中国子会社の縮小を行い、関係会社整理損1300万円を特別損失に計上している。

  • ■2023年12月期の業績予想は引き続き非開示

  • 2023年12月期通期の連結業績予想については引き続き非開示。エンターテインメント事業を取り巻く環境は変化が激しく、同社の事業も短期間に大きく変動する可能性があることなどから、信頼性の高い業績予想数値を算出することが困難なため、としている。

株式会社enish
http://www.enish.jp/

会社情報

会社名
株式会社enish
設立
2009年2月
代表者
代表取締役社長 安徳 孝平
決算期
12月
直近業績
売上高35億800万円、営業損益12億600万円の赤字、経常損益12億6500万円の赤字、最終損益13億7400万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3667
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