コムシード、第2四半期(4~9月)決算は売上高18%減、2400万円の営業赤字を計上 第3四半期以降にリリースする新規事業への先行投資が発生

  • コムシード<3789>は、11月13日、2024年3月期の第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表、ソーシャルゲームとブロックチェーン事業の売上が減少し、減収となった。

    また、減収の影響に加え、第3四半期以降にリリースする新規事業への先行投資が発生し、各利益項目は赤字計上となった。

    なお、最終損益には一部タイトルで当初計画していた収益性の乖離が発生した各資産グループについて固定資産の減損処理を実施し、減損損失700万円を特別損失に計上したことも影響している。

    売上高8億400万円(前年同期比18.7%減)
    営業損益2400万円の赤字(前年同期8000万円の黒字)
    経常損益3900万円の赤字(同6900万円の黒字)
    最終損益5500万円の赤字(同3900万円の黒字)

    セグメント別の状況は以下のとおり。

    ◆モバイル事業 売上高7億7100万円(前年同期比8.9%減)、セグメント損益1500万円の赤字(前年同期600万円の赤字)
    前四半期に引き続き、既存のソーシャルゲーム運営を中心に、第3四半期以降にリリースする新規アプリ開発、韓国でのゲームパブリッシング事業などを進行した。準備中のアプリに関する収益は、第3四半期以降に計上される見通しであり、既存事業の売上高は前年に比べ減少した。また、利益面については新規事業などの投資が先行した。

    ①ソーシャルゲーム
    主力サービスのバーチャルホール「グリパチ」において一時アプリ審査の遅延などの影響があったものの、定期的な新アプリの投入やYouTube生放送と連動したイベントなど、各種施策が功を奏し、安定した収益を確保したが、前年同期比で減収となった。

    ②有料ゲームアプリ
    第2四半期に「新世紀エヴァンゲリオン~未来への咆哮~」のゲームアプリをリリースしたほか、引き続き、第3四半期以降にリリース予定の複数タイトルに関する開発を進行した。その結果、前年同期を大きく上回るペースで推移した。

    ③受託開発および運営業務
    ストック型案件、フロー型案件ともに想定通りに推移した。なお、フロー型案件については、アイビープログレスで受託開発案件を進行している。

    ④ゲーム内広告をはじめとする広告事業
    既存ソーシャルゲーム内の広告と合わせ、無料広告モデルのゲームアプリ『P大海物語5』をリリースするなど、複数のプロジェクトを進行した。

    ⑤その他新規事業
    子会社CommSeed Koreaによるモバイルゲーム『進撃の巨人Brave Order』の韓国内パブリッシングの準備を進行した。

    ◆ブロックチェーン事業 売上高5700万円(同59.6%減)、セグメント損益500万円の赤字(前年同期8900万円の黒字)
    「Tokyo Mongz Hills Club」をジェネシスとしたさまざまなプロジェクト「Mongz Universe」を進行した。GameFi事業として、ブロックチェーン競馬ゲーム『UNIVERSAL STALLION』のゲーム内NFTの販売を実施した。なお、前年同期比では収益が減少しているが、これは前年8月に「Tokyo Mongz Hills Club」PFPにおいて大型ミンティングが集中しているためとなる。

  • ■2024年3月期予想は引き続き非開示

  • 2024年3月期通期の連結業績予想については、現時点で合理的な算出は困難であるとし、引き続き非開示としている。

コムシード株式会社
https://www.commseed.net/

会社情報

会社名
コムシード株式会社
設立
1991年12月
代表者
代表取締役社長CEO 塚原 謙次
決算期
3月
直近業績
売上高19億8500万円、営業利益6000万円、経常利益4800万円、最終損益1億1500万円の赤字(2023年3月期)
上場区分
名証ネクスト
証券コード
3789
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