【ゲーム株概況(11/14)】主力株堅調もインフレ懸念が重しに 米CPI控えて様子見ムード ガンホーや円谷FHD、ボルテージがさえない

11月14日の東京株式市場は続伸。日経平均株価は、前日比110円82銭高の3万2695円93銭でこの日の取引を終えた。好決算銘柄や半導体関連株を中心に物色されたものの、米国のインフレ懸念から長期金利の上昇が重しとなった。米国の消費者物価指数の発表を控えて様子見ムードが強まったようだ。

こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、サイバーエージェント<4751>が小反発。SBI証券がレーティング「中立」から「買い」に引き上げた上で、目標株価を1030円から1050円としたことが観測されている。

このほか、以下のレーティングまたは目標株価の変更があった。

・セガサミーホールディングス<6460>
岡三証券:「強気」継続、目標株価3500円→3100円

・カバー<5253>
岩井コスモ証券:「A」継続、目標株価2500円→3100円

・サンリオ<8136>
大和証券:「3」→「2」、目標株価8300円→8800円

決算関連では、円谷フィールズホールディングス<2767>が大幅安となり、年初来安値を更新した。フィールズの展開するパチンコ・パチスロ事業が好調で、9月中間決算は営業利益52%増の53億7000万円と大幅増益だったが、通期計画の進捗から目先材料出尽くしとなったもよう。

同じ決算発表を行ったガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>も大幅安。第3四半期決算は、売上高978億4900万円(前年同期比35.0%増)、営業利益235億6000万円(同18.4%増)と増収増益だったが、7~9月決算の利益が低調だったことから売り優勢となったようだ。ただ、下値では自律反発狙いの買いが入り、下げ渋った。

ボルテージ<3639>が年初来安値を更新した。前日11月14日に発表した第1四半期決算が1億600万円の営業赤字を計上するなど前年同期比で赤字幅拡大となったことが市場から嫌気されたようだ。好決算ながらカバー<5253>もさえない。