【ゲーム株概況(11/24)】新作スマホゲームリリースのサイバーエージェントケイブで明暗 メタバースの提携材料にmonoAIも反発

11月24日の東京株式市場は続伸。日経平均株価は、前日比173円70銭高の3万3625円53銭でこの日の取引を終えた。前日の欧州市場や、休場前の米国市場の上昇に加えて、為替の円安基調を好感し、自動車株を中心に物色された。買い一巡後は上値の重さや週末への意識からもみあいに終始した。

こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、サイバーエージェント<4751>が4日続伸。同社子会社であるサムザップが東宝<9602>とリリースしたスマホゲーム『呪術廻戦ファントムパレード』がApp Storeセールスランキングで首位をキープしており、業績への貢献が期待されている。東宝はしっかり。

同じく新作をリリースしたケイブ<3760>は反落。同社は、シューティングゲームアプリ『東方幻想エクリプス』を11月22日よりサービスを開始したが、目先材料出尽くしとなったようだ。セールスランキングの推移から失望売りと指摘する向きもある。

なお、11月24日11時現在のApp Storeセールスランキングは50位(ゲームカテゴリー)まで上昇した。新作のリリース直後の順位としては決して悪くないのだが、ほぼ同時期に出た『呪術廻戦ファントムパレード』の華々しい活躍ぶりと比較されてしまうのかもしれない。

monoAI technology<5240>が反発。買い一巡後は利益確定の売りに押されて上げ幅を縮小した。11月22日、韓国でメタバースに特化したマーケティングソリューションを展開するMetaBuzzと、日韓におけるメタバースマーケティング事業拡大に向けた協業パートナーシップを締結したことを発表したことが材料視された。

MetaBuzz独自が保有する実績に基づいたメタバースデータマーケティングと、monoAI technologyの「XR CLOUD」を掛け合わせ、両社が共同で提案する新たなメタバース体験を創造し続けるとともに、日韓における価値提供の領域拡大を推進する、としている。

このほか、GENDA<9166>やenish<3667>、まんだらけ<2652>が買われた一方、サンリオ<8136>やガーラ<4777>、円谷フィールズホールディングス<2667>が売られた。