NVIDIA、「NVIDIA Avatar Cloud Engine」を発表…NPCとの対話やNPC同士の会話など生成AIがゲームキャラに命を吹き込む

NVIDIAは、本日(1月9日)、ゲーム、ツール、ミドルウェアの開発者が最先端の生成 AI モデルをゲームやアプリケーションのデジタル アバターへ統合可能にする「NVIDIA Avatar Cloud Engine(ACE)」のプロダクション マイクロサービスを発表した。

新しい ACE マイクロサービスにより、開発者はオーディオ ソースから表情豊かなフェイシャル アニメーションを作成する NVIDIA Omniverse Audio2Face(A2F)や、生成AIを使用してカスタマイズ可能な多言語音声および翻訳アプリケーションを構築するための NVIDIA Riva 自動音声認識(ASR)などの AI モデルを使用して、インタラクティブなアバターを構築できるようになる。

ACE を採用している開発者には Charisma.AI、Convai、Inworld、miHoYo、NetEase Games、OurPalm、Tencent、Ubisoft、UneeQなどがある。

 

■主要なゲームおよびインタラクティブ アバター開発者が NVIDIA ACE を採用

主要なゲームやインタラクティブ アバターの開発者は、ACE および生成 AI テクノロジを使用して、ゲームやアプリケーションにおけるプレイヤーとノンプレイアブル キャラクター(NPC)の間のインタラクションを変革する先駆的な方法を開拓している。

 

■NVIDIA ACE がゲーム キャラクターに命を吹き込む

NPC はこれまで、あらかじめ決められた応答とフェイシャル アニメーションでデザインされてきた。これにより、プレイヤーのインタラクションが制限され、事務的で短時間になりがちで、その結果、大多数のプレイヤーにスキップされていた。

ACE が NPC とのインタラクションをどのように変革できるかを示すために、NVIDIA は Convai と協力して、Computex で初披露した NVIDIA Kairos デモを拡張し、多くの新機能と ACE マイクロサービスを搭載した。

Kairos の最新バージョンでは、Riva ASR と A2F が広範囲に使用され、NPC の対話性が向上している。Convai の新しいフレームワークにより、NPC 同士が会話できるようになり、オブジェクトを認識できるようになり、アイテムを拾って目的のエリアに届けることができるようになった。さらに、NPC はプレイヤーを目的に導き、ワールドを横断する能力を獲得する。

現在 Audio2Face および Riva 自動音声認識マイクロサービスが利用できる。インタラクティブ アバター開発者は、これらのモデルを開発パイプラインに個別に組み込むことができる。

 

■NVIDIA の開発者リレーションズ担当バイス プレジデントである飯田慶太氏

「生成 AI テクノロジは、私たちが行うすべてのことを変革しています。これには、ゲーム制作やゲームプレイも含まれます。NVIDIA ACE は、ゲーム開発者の世界に本物そっくりのデジタル キャラクターを登場させることで、事前にスクリプト化された対話の必要性を排除し、より優れたゲームへの没入感を提供し、ゲーム開発者に新たな可能性をもたらします」

 

■NetEaseのシニアバイスプレジデントであり、LeiHuoビジネスグループの責任者であるZhipeng Hu氏

「NVIDIAは、長年にわたってゲーム テクノロジの先導者であり、ゲームを制作するための新しい革新的な方法を提供してきました。NVIDIAは、ゲームAIテクノロジの採用を通じて、ゲームをよりインテリジェントでプレイしやすいものにし、その結果、より没入感のある体験を生み出しています。」

 

■Tencent Games の担当者

「これはゲームにおける AI にとって画期的な瞬間です。NVIDIA ACE と Tencent Games は、個性的でリアルな性格とインタラクションを備えたデジタル アバターを、ビデオ ゲームにもたらす基盤を構築することを後押しします」

 

■Convai の創設者兼 CEO の Purnendu Mukherjee 氏は

「仮想世界における生成 AI を活用したキャラクターは、これまで不可能だったさまざまなユースケースや体験を可能にしまる」と述べている。「Convai は Riva ASR と A2F を活用して、低遅延の応答時間と忠実度の高い自然なアニメーションを備えた本物のような NPC を実現しています」

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